今日の見方
中心シナリオは、朝方に自律反発を試し、その後は戻り売りとの綱引きです。週末の米国市場ではNASDAQ総合が1.3%上昇し、NVIDIAも上昇しました。半導体株を取り巻く外部環境は、少なくとも寄り付きの買い戻しには追い風です。
ただ、レーザーテック固有の売り材料は消えていません。2027年6月期は増収増益予想でも、市場が織り込んでいた水準には届かないとの受け止めが8月7日の急落につながりました。反発しても、すぐに決算前の4万3,000円台へ戻ると決めつける局面ではありません。
直近決算の要点
| 項目 | 2026年6月期実績 | 前年比 | 2027年6月期会社予想 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,304.85億円 | -8.3% | 2,900億円 |
| 営業利益 | 1,052.59億円 | -14.3% | 1,250億円 |
| 純利益 | 774.85億円 | -8.5% | 900億円 |
| 1株配当 | 329円 | 横ばい | 351円 |
実績は減収減益でしたが、2027年6月期の会社予想は売上高25.8%増、営業利益18.8%増、純利益16.2%増です。数字だけなら回復計画です。問題は、AI・先端半導体需要を背景に高まっていた期待を上回るほど強い計画ではなかったこと。良いか悪いかではなく、期待値に届いたかが株価を分けました。
8月7日の株価が示したこと
| 8月7日 | 株価 |
|---|---|
| 始値 | 40,000円 |
| 高値 | 40,410円 |
| 安値 | 37,040円 |
| 終値 | 37,460円 |
| 前日比 | -5,870円(-13.55%) |
| 出来高 | 547万200株 |
寄り付きの4万円からさらに売られ、安値圏で引けました。決算を見た短期資金が、朝だけでなく終日ポジションを落とした形です。もっとも、7月28日の半導体株安でも終値は3万7,440円でした。3万7,000円台前半は、直近で二度売買が膨らんだ価格帯になります。
本日の3シナリオ
1. 中心:自律反発後にもみ合い
3万7,460円を上回って推移し、前場で3万8,000円台を保てれば、急落に対する買い戻しが続きやすくなります。ただし、4万円から前営業日高値4万410円は、決算翌日に買った投資家の戻り売りが出やすいゾーンです。
2. 強気:4万410円を明確に回復
4万410円を出来高を伴って上回れば、8月7日の売りが一巡したとの見方が広がります。米半導体株高や同業銘柄の上昇が重なることが条件です。それでも、決算発表前日の終値4万3,330円までは売りをこなしやすい地合いか確認が要ります。
3. 弱気:3万7,040円を割り込む
前営業日安値を割り、戻せない時間が長くなると、決算失望売りの継続が意識されます。次の目安は、7月29~30日に売買された3万3,000~3万4,000円台です。薄商いになりやすいお盆前で、値幅が拡大する点にも注意が必要です。
寄り付き後に見る順番
- 3万7,040円を割らずに始まれるか
- 3万8,000円台を前場で維持できるか
- 半導体株全体が買われているか、レーザーテックだけ弱いか
- 4万円接近時に出来高を伴うか、上値が止まるか
- 大引けで3万7,460円を上回れるか
本日は翌8月11日の山の日休場を控えます。持ち高調整が出やすく、朝の上昇だけでは反発定着と判断しにくい日です。終値がどこに落ち着くかまで見たいところです。
まとめ
本日のレーザーテックは、米ハイテク株高を受けて自律反発を試す展開を中心にみます。ただし、決算への期待値調整は一日で終わるとは限りません。下は3万7,040円、上は4万410円。この間で値固めできるかが焦点です。
これは売買推奨ではなく、2026年8月10日の取引を観察するための条件整理です。個別株は地合い、需給、為替、突発的な開示で大きく変動します。
関連ページ
出典
- レーザーテック「2026年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年8月6日
- レーザーテック IR情報
- 東京証券取引所日報
- 日本取引所グループ 営業時間・休業日一覧
- Nasdaq Composite Historical Data
- NVIDIA Historical Data