今日の見方
8月19日の焦点は、IPO価格150.80元に対して市場がどれだけのプレミアムを付けるかです。
今回の公開株式数は4,044.6434万株で、発行後総株式数の10.00%。発行後総株式数は4億446.4434万株となります。IPO価格を基準にした時価総額は約609.93億元です。
ただし、今回のIPO価格は2025年実績ベースで摊薄後PER219.23倍。公表時点の業界平均PERを大きく上回る水準であり、「ロボット成長株だから高くてもよい」という期待がどこまで続くかが重要になります。
上場初日は企業価値だけでなく、初期流通株数や短期資金の集中による需給で価格が大きく動く可能性があります。
そのため、初値が大幅高になった場合でも、すぐに「市場が中長期の利益成長を評価した」と判断するのではなく、初値・出来高・終値の3点をセットで見るのが重要です。
注目ニュース
1. 宇樹科技、科創板IPOの最終局面へ
宇樹科技は上海証券取引所科創板へのIPOで、証券コード「688836」を取得しています。
今回の公開株式数は4,044.6434万株で、全株が新株発行。発行後総株式数の10.00%を占めます。
IPO価格は1株150.80元。
この価格を基準にすると、
- 発行後時価総額:約609.93億元
- 募集総額:約60.99億元
- 募集費用控除後の調達額:約59.17億元
- 2025年摊薄後PER:219.23倍
となります。
投資家が見る点: 上場初日は、①150.80元に対する初値上昇率、②出来高、③終値が初値を維持できるか、④ロボティクス関連株への波及、の4点です。
2. 戦略配售20%で、初期需給も重要
今回の戦略配售は808.9286万株で、IPO株式数の20.00%を占めます。
DeepSeek、腾讯系、全国社会保障基金、中国石油関連などが戦略投資家として参加しており、一部には長期のロックアップ期間が設定されています。
つまり、IPO全株が上場初日から自由に売買できるわけではありません。
そのため上場初日は、事業価値だけでなく実際に市場で売買可能な株式に対する買い需要が価格を押し上げる可能性があります。
3. 高成長期待と219倍PERの綱引き
宇樹科技の2025年売上高は約16.99億元、親会社株主帰属純利益は約2.78億元まで拡大しました。
一方、IPO価格150.80元は摊薄後PER219.23倍に相当します。
したがって、上場後は「ロボット市場が成長するか」だけでなく、
- 売上高成長率
- 人形・四足ロボットの販売台数
- 粗利率・営業利益率
- 研究開発費
- 大口顧客・受注
- 量産能力
が高い評価を維持できるかを判断する材料になります。
確認しておきたい日程
- 8月19日: 宇樹科技(688836)科創板上場予定
- 8月19日: 初値・高値・安値・終値・出来高・売買代金を確認
- 8月20日以降: 初日の需給プレミアムが剥落するかを確認
- 上場後: 売上高、販売台数、利益率、受注、研究開発費を継続確認
関連ページ
出典
- 上海証券取引所「宇樹科技 科創板IPO」
- 宇樹科技「首次公开发行股票并在科创板上市发行公告」
- 宇樹科技「首次公开发行股票并在科创板上市公告书」
- 中国証券監督管理委員会「同意宇树科技股份有限公司首次公开发行股票注册」
- 宇樹科技公式サイト「About」