発表の中心は「AIに任せる仕事」を広げること
目立つのは、常時稼働型エージェント「Dots」と、画面操作に対応したAgents APIです。Codexもクラウド実行、音声での指示、コードレビュー機能を加えました。OpenAIはエージェントがソフトウェアを操作し、継続的な業務を担う方向へ製品群を広げています。提供地域や対象プランは機能ごとに異なります。
モデルではGPT-6.1 Solを発表し、標準の入出力トークン価格をGPT-6 Astraの5分の1と説明しました。Astra UltrafastはCodexで最大毎秒300トークン・最大8倍、APIで最大6倍の生成速度を掲げます。これらはOpenAI公表値で、実際の費用や速度は利用環境にも左右されます。
ChatGPTをチームの作業場所に
ChatGPT SpaceやPages、共同編集スライド、Slack・Microsoft Teams連携など、チーム内で情報や作業を共有する機能も発表されました。プラグインをChatGPT内の操作画面に組み込む拡張や、接続アプリのイベントを自動処理につなぐMCP Eventsも含まれます。連携先を広げるほど、権限管理と作業結果の確認が実務上の論点になります。
Private Intelligenceでは、データを保持しない安全審査と、今秋プレビュー予定のPrivate Inferenceを企業向けに示しました。OpenAI Marketplaceでは初期パートナー32社を公表し、企業契約額の一部を承認済みソフトウェアに充てる構想を説明しています。
収益化は利用の定着が先
ChatGPT Pro 500はPlusの25倍の利用枠とUltrafastへのアクセスを含む上位プランです。料金や契約条件はChatGPT Pro 500の解説にまとめています。Sign in with ChatGPTでは16の参加サービスでプラン利用枠を使えるとし、アカウント連携は世界対応、利用枠の利用はPlus・Proが対象です。
今回の発表から、企業向けAIの機能と販売経路を広げる意図は読み取れます。一方、導入社数、継続率、業務時間の削減、各機能の収益寄与は発表資料では示されていません。日本株の関連企業を考える際も、AIというテーマだけで業績効果を見積もるのは早く、受注や利用料収入と導入・運用コストの開示が手掛かりになります。