まず見るのは、指数より値上がりの広がり
前日の東京市場では、主要指数が下落し、プライム市場でも値下がり銘柄が優勢でした。夜間先物は戻していますが、先物の反発だけでは現物市場の買い戻しが続くか分かりません。
寄り後は日経平均だけでなくTOPIX、業種別指数、値上がり銘柄数を並べます。日経平均が上がっても、値がさ株に買いが偏り、業種の多くが下げたままなら「市場全体が持ち直した」とは言いにくい動きです。前日の指数・騰落状況と先物の観測時刻は朝刊を参照してください。
きょうの業種別チェック
| 業種 | 見る理由 | 寄り後の確認点 | 見立てが崩れる条件 |
|---|---|---|---|
| 医薬品 | 市場が荒れた日に相対的な底堅さが出るかを確かめやすい | 業種別指数がTOPIXを上回るか、複数銘柄に買いが広がるか | 一部の大型株だけが指数を支え、他の銘柄が下げる |
| 小売業 | 個人消費や既存店動向など、半導体とは異なる材料で動く | 小売業指数の値持ちと、上昇銘柄数・出来高 | 円安、仕入れ価格、人件費への懸念が売りにつながる |
| 電力・ガス | 景気敏感株と異なる値動きが出るかを確認する | 複数社の株価と業種指数、金利・燃料価格の反応 | 燃料調達コストや金利上昇が重荷となる |
| 鉄道などの内需サービス | 海外ハイテク株とは異なる需要要因を持つ | 運輸関連株に買いが広がるか、指数に対して値持ちするか | 需要の鈍化、電力費や設備投資負担への警戒が強まる |
この表は上昇予想の順位ではありません。どの業種が相対的に強いかを、寄り付き後の指数と銘柄数で比較するための観点です。業種内でも企業ごとに業績・費用構造・株価材料は異なります。
半導体株は別枠で確認
先物が上昇しても、半導体株の戻りが続くとは限りません。前日の下落から反発する銘柄があっても、主力株の一部だけに買いが集中するのか、製造装置や周辺銘柄まで広がるのかで相場の質は変わります。個別の前日終値と売買高は半導体株の確認記事に分けてあります。
半導体株の上昇が限られ、医薬品・小売などの指数が相対的に底堅ければ、指数上昇の中身は前日と違うかもしれません。反対に、指数だけ上がって業種別の値上がりが広がらない場合は、戻りの持続性を判断する材料が不足します。
まとめ
10月21日は「どの業種が上がるか」を寄り付き前に決めつけず、医薬品・小売業・電力ガスなどの業種別指数と値上がり銘柄数を見比べます。夜間先物の反発と、現物市場で買いが広がることは同じではありません。方向を判断する材料は、寄り後の値持ちと売買の広がりです。