CCNグループ(131A) 2025年3月期 中間期・訂正反映 営業利益△79.9%、進捗率7.2% 利益を圧迫 受注損失引当金0.37億円 キャッシュ 営業CF1.69億円、FCF1.99億円 通期計画達成には下期の採算改善が不可欠 kabutrack.com

決算サマリー

項目当中間期前年同期増減率通期計画進捗率
売上高22.10億円25.04億円-11.7%51.87億円42.6%
営業利益0.24億円1.19億円-79.9%3.33億円7.2%
経常利益0.26億円1.11億円-76.0%3.19億円8.4%
中間純利益0.09億円0.65億円-86.3%2.07億円4.4%
EPS9.98円72.63円-86.3%229.26円4.4%

売上減少に加え、採算悪化で営業利益率は4.8%から1.1%へ落ちた。

セグメント

情報システムソリューションサービス事業の単一セグメント。外注依存度が高まった中堅顧客から撤退し、SAP案件の拡販で補う施策が間に合わなかった。社会環境事業の官公庁DX案件では経験不足から工数と経費が膨らみ、受注損失引当金0.37億円を計上した。

財務安全性

訂正後の総資産は16.80億円、純資産5.67億円、自己資本比率33.8%。訂正前の総資産16.87億円、自己資本比率33.6%から修正された。営業CF1.69億円、投資CF0.30億円、フリーCF1.99億円で、利益に比べキャッシュは確保した。

定量評価

指標実績見方
EPS成長率-86.3%利益急減を反映
営業利益率1.1%前年同期4.8%から悪化
自己資本比率33.8%訂正後数値、標準圏
営業利益進捗率7.2%通期予想据え置きに対し低い

ポジティブ要因

営業キャッシュ・フロー

売上債権の減少が寄与し、営業CFは1.69億円の黒字となった。下期へ向けた手元流動性は確保している。

官公庁DXの知見

赤字案件ではあるが、会社は得た知見を類似案件へ生かす方針を示した。再発防止と見積精度の改善が条件になる。

リスク要因

不採算案件

受注損失引当金0.37億円は中間営業利益0.24億円を上回る。新分野の受注を増やしても見積精度が低ければ利益が残らない。

顧客撤退後の売上不足

SAP案件の拡販で撤退顧客の売上を補えず、売上は11.7%減った。下期に稼働率を戻せるかが重要になる。

計画据え置き

営業利益の進捗率7.2%で通期予想を維持したため、計画は下期偏重になった。

業界動向との関連

SAP移行と官公庁DXには需要があるが、案件経験と原価管理が不足すると受注拡大が損失につながる。テーマ性よりプロジェクト管理能力が試された中間期だった。

株価への示唆

流動性の低いTOKYO PRO Market銘柄であり、通期予想据え置きだけを材料視しにくい。営業利益率と不採算案件の追加発生がないことを確認する必要がある。

今期の総括

取引先撤退による売上減と官公庁DX案件の損失が重なり、利益進捗は一桁台にとどまった。キャッシュ黒字は支えだが、本業の採算は弱い。

来期見通し

会社は通期の売上高51.87億円、営業利益3.33億円を据え置いた。達成には下期だけで営業利益約3.09億円が必要で、案件拡販と原価改善の双方が前提になる。

訂正開示の反映

CCNグループは2024-12-25に「(訂正)「2025年3月期 中間決算短信〔日本基準〕(非連結)」の一部訂正について」を開示したため、この記事は訂正後の内容を反映しています。

訂正理由は、「2025 年3月期中間決算短信〔日本基準〕 (非連結)」の公表後、記載内容の一部に誤りがあること が判明しましたので、訂正を行うものであります。 なお、中間財務諸表の訂正は中間貸借対照表のみであり、中間損益計算書及び中間キャッシュ・フロー

訂正箇所訂正前訂正後
(2)財政状態総資産純資産自己資本比率 1株当たり純資産百万円百万円 % 円 2025年3月期中間期 1,687 567 33.6 641.57 2024年3月期 1,968 593 30.2 655.24総資産純資産自己資本比率 1株当たり純資産百万円百万円 % 円 2025年3月期中間期 1,680 567 33.8 641.57 2024年3月期 1,968 593 30.2 655.24 (添付資料 2 ページ) (2)財政状態に関する説明
(2)財政状態に関する説明(資産の部) 当中間会計期間末における総資産は、前期末比 280,742 千円減少し、1,687,384 千円となりました。流動資産につきましては前期末比 243,969 千円減少し、1,548,634 千円となりました。これは主に現金及び預金が 56,543 千円、短期貸付金が 30,000 千円それぞれ増加する一方で、売掛金が 292,957 千円、契約資産が 25,215 千円減少したこと等によるものであります。固定資産につきま…(資産の部) 当中間会計期間末における総資産は、前期末比 287,597 千円減少し、1,680,529 千円となりました。流動資産につきましては前期末比 250,825 千円減少し、1,541,779 千円となりました。これは主に現金及び預金が 56,543 千円、短期貸付金が 30,000 千円それぞれ増加する一方で、売掛金が 292,957 千円、契約資産が 32,070 千円減少したこと等によるものであります。固定資産につきま…
(1)中間貸借対照表(単位:千円) 前事業年度当中間会計期間 (2024年3月31日) (2024年9月30日) 資産の部流動資産現金及び預金 955,894 1,012,438(単位:千円) 前事業年度当中間会計期間 (2024年3月31日) (2024年9月30日) 資産の部流動資産現金及び預金 955,894 1,012,438

総合判断

総合判断は弱気である。営業利益79.9%減と進捗率7.2%は、通期計画への距離が大きい。下期の利益率回復と、不採算案件の再発防止を確認したい。

出典