運用状況サマリー

項目2025年9月期補足
純資産10.77億円2025年9月10日現在
総資産10.79億円負債は0.01億円
100口当たり基準価額276,340円1口当たり2,763.40円
期末受益権口数390,000口設定192万口、解約153万口
主要投資資産10.47億円純資産の97.2%
現金・預金・その他0.30億円純資産の2.8%
100口当たり分配金0円第1期実績

当期は2025年3月25日の設定から9月10日までの第1期であり、比較できる前年実績はない。純資産の規模は保有資産の値動きだけでなく、設定と解約によっても変動する。

運用損益

項目金額
営業収益2.30億円
営業費用0.02億円
営業利益・経常利益・当期純利益2.28億円
有価証券売買等損益2.36億円
為替差損益△0.13億円
受取配当金0.02億円

利益の中心は有価証券売買等損益である。為替差損益は1,285万円のマイナスとなり、株式等の運用益を一部相殺した。これはETFの保有資産から生じた運用損益であり、一般企業の売上高や事業利益とは性格が異なる。

設定・解約とファンド規模

第1期中に192万口が設定され、153万口が解約された結果、期末の受益権口数は39万口となった。追加設定と解約がともに期末口数を大きく上回っており、資金流入だけでなく入れ替わりも大きかったことが分かる。

ファンド規模が小さい段階では、市場価格と基準価額の乖離、出来高、売買スプレッドを確認したい。取引所で売買できても、希望する価格で常に約定できるとは限らない。

分配金

2025年9月期の収益分配金は100口当たり0円だった。分配可能額は1万9,110円あったが、分配せず次期へ繰り越している。分配金がゼロでも運用損益がゼロという意味ではなく、当期純利益は2.28億円、期末剰余金は2.98億円だった。

投資対象とコスト

本ETFは、S&P 500 半導体・半導体製造装置35%キャップ指数(税引前配当込み)の円換算値への連動を目指す。米国の半導体関連企業に集中し、為替ヘッジを行わない。したがって、構成銘柄の株価と米ドル円の両方が基準価額を動かす。

当期の営業費用は210万円で、受託者報酬7万円、委託者報酬112万円、その他費用91万円だった。その他費用には上場関連費用60万円が含まれる。運用成果を見る際は、信託報酬だけでなく指数使用料、売買費用なども含む実質コストを確認する必要がある。

リスク要因

  • 約20社の米国半導体関連企業に投資するため、幅広い株価指数より銘柄・業種集中リスクが高い。
  • 為替ヘッジがなく、円高・ドル安は円換算の基準価額を押し下げる。
  • 半導体需要、在庫調整、設備投資、輸出規制の変化が構成銘柄へ同時に波及しやすい。
  • 市場価格は基準価額と一致せず、流動性が低い局面では乖離やスプレッドが拡大する場合がある。
  • 信託報酬や指数使用料などにより、対象指数と実際の運用成果に差が生じる。

総合判断

総合判断は中立。第1期は株式等の値上がり益を背景に2.28億円の運用益を確保したが、期末受益権口数は39万口、純資産は10.77億円と小規模だった。分配金ではなく、基準価額の成長、資金流出入、為替、売買時の流動性で評価するETFである。

出典