決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 通期会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 40.5806億円 | 30.4659億円 | +33.2% | 56.5億円 | 71.8% |
| 営業利益 | 8.4912億円 | 1.2731億円 | +567.0% | 11億円 | 77.2% |
| 経常利益 | 8.5899億円 | 1.4億円 | +513.6% | 11.3億円 | 76.0% |
| 純利益 | 9.9497億円 | 2.1258億円 | +368.1% | 12億円 | 82.9% |
| EPS | 52.76円 | 13.02円 | +305.2% | 63.17円 | 83.5% |
純利益は親会社株主に帰属する利益です。進捗率は当期累計と同じ年度の通期計画との単純比較で、季節性は調整していません。増減率は原資料の率を使用し、百万円未満切り捨ての表示額だけで再計算すると差が出る場合があります。
7月7日の中間期短信の詳細金額との差額から、6~8月の単独売上は1,453.457百万円、営業利益は310.418百万円、純利益は334.126百万円です。中間期は売上2,604.606百万円・営業利益538.705百万円で、そこへ第3四半期単独分が加わった結果が今回の累計です。第1四半期短信も用いて算出した3~5月単独の売上1,385.886百万円・営業利益303.177百万円に対し、6~8月は売上4.9%増、営業利益2.4%増です。調整後EBITDAを営業利益と混同しないようにします。
セグメント
メディアプラットフォームは外部売上3,743.134百万円、利益886.912百万円。note proの売上は626.409百万円、32.1%増で、8月末ARRは839百万円でした。AI関連は売上250.727百万円、利益27.999百万円ですが、IPは24.658百万円の損失。AIという事業名だけで全社利益の伸びを説明する内容ではありません。
| 区分 | 当期売上高(百万円) | 前年売上高(百万円) | 構成比 | 当期利益(百万円) | 前年利益(百万円) |
|---|---|---|---|---|---|
| メディアプラットフォーム | 3,743.134 | 2,996.379 | 92.2% | 886.912 | 170.391 |
| IP・コンテンツクリエーション | 64.201 | 50.215 | 1.6% | -24.658 | -8.711 |
| AI関連 | 250.727 | 0 | 6.2% | 27.999 | 0 |
売上は外部顧客向けで、IPの内部取引7.135百万円を含めません。本文のIP売上71.337百万円は内部取引込みのため、表の64.201百万円とは集計が異なります。AI関連は今期からの区分です。セグメント利益合計890.252百万円から全社費用41.129百万円を引き、連結営業利益849.123百万円へ一致します。売上表示には千円未満の切り捨てに伴う端数差があります。
財務安全性
総資産は114.55億円、純資産は81.66億円、自己資本比率は70.6%です。現金及び預金は7,896.318百万円ですが、クリエイター等に関する預り金も負債に含まれます。NAVER・KADOKAWAからの第三者割当増資の払込みもあり、現預金増加のすべてが営業活動の稼ぎではありません。資本剰余金の増加には、現金移動を伴わない資本金からの振替も含まれます。この第3四半期短信ではCF計算書を作成していないため、営業CFの裏付けは中間期または通期の資料で確認します。流動資産と流動負債の表示額から計算した流動比率は314.5%です。
定量評価
営業利益率は20.92%、前年同期は4.18%です。EPSは52.76円で、前年同期13.02円に対し+305.2%。これらは累計期間の指標で、年率換算ROE・ROICや株価を使ったPERとは異なります。
通期営業利益計画への進捗率は77.2%です。主力の売上と利益の拡大は確認できますが、通期営業利益11億円の予想は据え置きです。IPの損失を主力の稼ぎで吸収できるか、AI関連売上が今期以降も残るかが次の判断材料になります。
調整後EBITDAは営業利益に減価償却費・株式報酬費用・その他一時費用を加えた会社指標で、通期計画は1,220百万円。営業利益計画1,100百万円とは区別します。
ポジティブ要因
メディアプラットフォームの利益は170.391百万円から886.912百万円へ増えました。6~8月のnote流通総額は6,553百万円、前年同期比18.3%増。登録会員数1,313万人に加え、note proの売上やARRの伸びも確認できます。会員数と売上、取扱額と会計売上はそれぞれ別の指標です。
リスク要因
純利益994.973百万円は経常利益858.993百万円より大きく、法人税等調整額139.183百万円のマイナス計上等が影響しています。主力の利益成長と税効果による押し上げを分けます。IPの損失拡大、AI関連の収益継続性、第三者割当等による株式数増加も確認点です。
業界動向との関連
コンテンツ・法人向けメディアの収益は、登録者数だけでなく流通総額、有料利用、継続課金で確認します。note proのARR839百万円は期末月のMRRを12倍した指標で、累計売上626.409百万円や通期確定売上とは異なります。
株価への示唆
主力の売上と利益の拡大は確認できますが、通期営業利益11億円の予想は据え置きです。IPの損失を主力の稼ぎで吸収できるか、AI関連売上が今期以降も残るかが次の判断材料になります。 株価水準との比較は別に必要で、今回の利益だけから割安・割高や目標株価は示しません。
今期の総括
営業利益8.49億円、主力の収益拡大を確認。メディアプラットフォームは外部売上3,743.134百万円、利益886.912百万円。note proの売上は626.409百万円、32.1%増で、8月末ARRは839百万円でした。AI関連は売上250.727百万円、利益27.999百万円ですが、IPは24.658百万円の損失。AIという事業名だけで全社利益の伸びを説明する内容ではありません。
来期見通し
ここでは現在の年度の通期計画を確認します。売上高56.5億円、営業利益11億円、経常利益11.3億円、純利益12億円、EPS63.17円です。いずれも今回の開示で修正はありません。年間配当予想0円。中間実績0円、期末予想0円で、予想の変更なし。
総合判断
総合判断は中立です。主力の売上と利益の拡大は確認できますが、通期営業利益11億円の予想は据え置きです。IPの損失を主力の稼ぎで吸収できるか、AI関連売上が今期以降も残るかが次の判断材料になります。 決算の確認点を整理した評価で、売買の推奨ではありません。
出典
- note 公式決算資料:2026年11月期第3四半期決算短信〔日本基準・連結〕、2026年10月6日公表。
- note、2026年7月7日公表の2026年11月期中間決算短信。単独四半期の計算に使用。
- note、2026年4月14日公表の2026年11月期第1四半期決算短信。前四半期比較の計算に使用。