決算サマリー
| 項目 | 3Q累計実績 | 通期予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 73.47億円 | 97.83億円 | 75.1% |
| 営業利益 | 8.80億円 | 11.31億円 | 77.8% |
| 経常利益 | 8.98億円 | 11.10億円 | 80.9% |
| 純利益 | 6.20億円 | 7.29億円 | 85.1% |
| EPS | 85.10円 | 97.16円 | 87.6% |
前年同期は四半期財務諸表を作成していないため、前年比較はない。営業利益率12.0%、経常利益率12.2%、純利益率8.4%で、2025年通期の利益率を上回った。
セグメント
| セグメント | 売上高 | 構成比 | セグメント利益・損失 |
|---|---|---|---|
| 工事事業 | 63.54億円 | 86.5% | 12.82億円 |
| 再生可能エネルギー事業 | 7.82億円 | 10.6% | -0.08億円 |
| その他事業 | 2.12億円 | 2.9% | -0.64億円 |
| 全社調整 | - | - | -3.29億円 |
| 営業利益 | 73.47億円 | 100.0% | 8.80億円 |
工事事業が全社利益を支える。再エネは風力保守を拡大したが、新規の電力小売は顧客獲得と運営体制整備の段階で管理コストが先行した。
財務安全性
総資産は121.68億円、純資産は57.99億円、自己資本比率は47.7%。前期末の53.2%から低下した。短期借入金、1年内返済予定長期借入金、長期借入金の合計は47.72億円で、現預金13.67億円を大きく上回る。工場用地、特殊車両、バイオマス発電所への出資が資産と負債を押し上げた。
四半期キャッシュ・フロー計算書は作成されていない。減価償却費は1.96億円であり、通期では営業CFと投資支出を確認したい。
定量評価
| 指標 | 数値 | 見方 |
|---|---|---|
| 営業利益率 | 12.0% | 前期通期7.5%から改善 |
| 流動比率 | 155.7% | 短期支払能力は一定水準 |
| 自己資本比率 | 47.7% | 投資と借入増で低下 |
| 参考PER | 約13.5倍 | 終値1,316円 ÷ 予想EPS97.16円 |
| 予想配当利回り | 約1.5% | 年20円 ÷ 終値1,316円 |
ポジティブ要因
- 純利益進捗率85.1%、経常利益進捗率80.9%と利益進捗が高い。
- 工事事業のセグメント利益率は20.2%で、全社収益を牽引した。
- 2026年7月期は初配当となる年20円を予想する。
リスク要因
- 売上の86.5%を工事事業が占め、福島第一原発の廃炉関連工事への依存が高い。
- 再エネとその他事業が赤字で、事業多角化は利益貢献前の段階にある。
- 借入金増加と自己資本比率低下により、投資回収とキャッシュ創出の確認が必要である。
業界動向との関連
廃炉工事は長期需要が見込まれ、原発再稼働に伴う保守・工事案件も拡大余地がある。一方、再エネ開発は地域合意、建設費、金利、電力小売の顧客獲得コストに左右される。工事で得た利益を新規事業へ投資する構造が採算改善につながるかが論点になる。
株価への示唆
上場初日は公開価格700円に対し初値1,016円、終値1,316円のストップ高。終値ベースの予想PERは約13.5倍、予想配当利回りは約1.5%となる。利益進捗は良いが、上場直後の需給を含むため、通期着地と借入増加後のキャッシュ・フローが次の評価材料になる。
今期の総括
工事事業の高い利益率により、3Q時点の利益進捗は順調である。ただし、全社利益は主力事業に集中し、成長投資による財務負担が増えている。
来期見通し
2026年7月期は売上高97.83億円、営業利益11.31億円、純利益7.29億円、年間配当20円を予想する。残る3カ月では売上24.36億円、営業利益2.51億円が計画達成の目安になる。
総合判断
総合判断はやや強気。利益進捗と工事事業の収益力は評価できる。一方、再エネ赤字、顧客集中、借入増加があるため、通期営業CFと投資回収を確認するまでは強気一辺倒にはしにくい。