山八商事 614A 2026年8月期 中間業績 売上高 31.88億円 営業利益 4.07億円 営業CF 27.12億円 物件売却が収益を左右 有利子負債150.20億円・自己資本比率22.5%

決算サマリー

項目当期実績前年同期見方
売上高31.88億円比較なしフジグラン北島の信託受益権売却が寄与
営業利益4.07億円比較なし営業利益率12.8%
経常利益3.04億円比較なし営業利益を1.03億円下回る
親会社株主に帰属する中間純利益2.68億円比較なしEPSは151.32円
EPS151.32円比較なし2026年3月の株式分割を期首に行ったと仮定

前中間期は中間連結財務諸表が作成されていないため、前年同期比は示しません。

定量評価

指標数値投資家の確認点
自己資本比率22.5%2025年8月期末の20.4%から改善
営業キャッシュ・フロー27.12億円不動産売却と資産振替の影響が大きい
現金及び現金同等物22.30億円前期末から6.88億円増加
有利子負債150.20億円不動産取得と金利負担の管理が必要

ポジティブ要因

信託受益権の売却により、半期で31.88億円の売上高と4.07億円の営業利益を確保しました。同時に長期借入金の返済を進め、負債合計は前期末から13.15億円減少しています。

リスク要因

業績は不動産の取得・売却時期によって大きく振れます。当中間期は株式会社サウスヒル向けが売上高の70.9%を占めており、売却先の集中も高い状態です。有利子負債は150.20億円あり、金利上昇や不動産価格の調整は利益と資金繰りの両方に影響します。

財務安全性

2026年2月末の総資産は225.04億円、純資産は50.55億円です。自己資本比率は22.5%へ改善しましたが、不動産価値と借入金のバランスを、売却益から切り分けて見る必要があります。

業界動向との関連

賃貸収入が収益の土台になる一方、物件売却が業績の振れを大きくします。今後は出社回帰や店舗需要に加え、調達金利と保有物件の稼働、取得・売却価格の差が収益性を左右します。

株価への示唆

TOKYO PRO Market銘柄であり、一般市場より流動性と価格発見が限られます。業績面では、物件売却時の利益額だけでなく、賃貸収入、金利負担、売却後の有利子負債残高を組み合わせて評価する必要があります。

今期の総括

中間期は物件売却が収益と営業CFを押し上げ、負債削減も進みました。ただし、このキャッシュ創出力を毎期の平常値とはみなせません。次の物件取得と売却、賃貸収入の組み合わせが焦点です。

来期見通し

発行者情報には通期業績予想が掲載されていないため、進捗率は算出しません。下期は保有物件の稼働と賃貸収入、新規取得に伴う借入金、売却案件の実行時期が主な確認項目です。

総合判断

中立。物件売却で半期利益と現金が増え、自己資本比率も改善しました。一方、有利子負債の水準、取引先集中、物件売却による業績の変動性が大きく、継続的な賃貸収入と負債削減の両立を確認したい段階です。

出典

  • 山八商事株式会社「発行者情報」、2026年7月15日公表