決算サマリー(訂正後)

項目当期実績前年同期増減率
売上高30.71億円26.56億円+15.6%
営業利益-2.34億円-1.22億円赤字拡大
経常利益2.82億円2.49億円+13.4%
当期純利益1.19億円1.72億円-30.4%
EPS51.89円--

営業利益は赤字、経常利益は黒字という形になっている。これは本業の採算だけでなく、営業外収益の扱いが大きく見える決算だ。営業利益を黒字決算として読んでいた旧数値とは、投資判断の温度感がかなり違う。

訂正の背景

2026年5月29日の開示によれば、特別調査委員会の調査結果を踏まえ、ジー・プラン株式会社に関連する取引の会計処理を見直した。売上高および外注費として計上していた取引を取り消し、営業外収益で処理する形に変更している。

この結果、売上高は訂正前34.32億円から30.71億円へ減少し、営業利益は1.22億円の黒字から2.34億円の赤字へ修正された。営業段階の見え方が完全に変わっている。ここはかなり重要だ。

財務安全性

項目訂正後
総資産17.94億円
純資産3.86億円
自己資本比率21.5%
営業CF2.38億円
投資CF-2.64億円
財務CF-0.47億円
現金及び現金同等物11.39億円

自己資本比率は21.5%。現金残高は残っているが、訂正後の純資産は薄く、営業赤字が続くと余裕は削られやすい。売上より利益、利益よりキャッシュ。バリュークリエーションはまさにその順番で確認したい局面に入っている。

投資家が見るポイント

今回の訂正で、過去の増益ストーリーはかなり読み替えが必要になった。売上は伸びているが、本業利益は赤字。経常利益の黒字だけを見て安心するには材料が足りない。

市場がまだ信用しにくいのは、数字そのものよりも、内部統制と取引実在性確認への不安が残る点だ。2026年2月期の本決算でもこの問題は継続しており、今後は再発防止策の実行、広告運用事業の採算、不動産DX事業の赤字幅を見ていく必要がある。

総合判断

総合判断は要注意・中立。訂正後の2025年2月期は、売上高30.71億円、営業損失2.34億円、当期純利益1.19億円という内容だった。最終黒字ではあるが、本業赤字への修正は重い。株価評価では、過去数値の信頼回復と営業黒字化の確認が先になる。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信および過年度決算訂正資料を基に作成しています。

  • 「2025年2月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)」、バリュークリエーション、開示日: 2025-04-14
  • 「過年度有価証券報告書等の訂正報告書の提出及び過年度決算短信等の訂正に関するお知らせ」、バリュークリエーション、開示日: 2026-05-29
  • 「(数値データ訂正)2025年2月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)」、バリュークリエーション、開示日: 2026-05-29