決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 34.34億円 | 34.52億円 | -0.5% |
| 営業利益 | 7.52億円 | 3.88億円 | +93.9% |
| 経常利益 | 7.62億円 | 3.06億円 | +148.8% |
| 純利益 | 5.16億円 | 2.02億円 | +154.8% |
| EPS | 34.15円 | 12.57円 | +171.7% |
増減率は会社公表値です。金額は百万円未満切捨てのため、表示額からの単純計算とは差があります。
セグメント
| 事業 | 売上高(百万円) | 前年同期(百万円) | セグメント損益(百万円) |
|---|---|---|---|
| 出版 | 1,739 | 1,953 | 219 |
| コーポレートサービス | 261 | 304 | 4 |
| ソフトウェア・ネットワーク | 294 | 429 | -2 |
| 教育・人材 | 476 | 524 | 64 |
| 投資運用 | 662 | 240 | 595 |
投資運用以外の4事業は減収でした。全社費用や内部取引消去の調整額はマイナス129百万円です。百万円未満の切捨てにより内訳と合計には端数差があります。
定量評価
営業利益率は11.2%から21.9%へ改善しました。投資運用のセグメント利益595百万円は前年同期の186百万円から増加。連結利益の伸びは出版・ソフトウェア分野の一律な回復を意味せず、収益構成の変化を含んでいます。EPSの伸びには利益増に加え期中平均株式数の減少も影響しています。
ポジティブ要因
会社は投資運用量の増加に伴う配当収入増と、保有株式の一部売却を説明しています。コーポレートサービスも受注の質の見直しとコスト削減で22百万円の損失から4百万円の利益に転じました。
リスク要因
投資運用収益は相場や売却判断で変動します。ソフトウェア・ネットワークは2百万円の損失となり、教育・人材の利益も64百万円に減りました。出版は減収を構造改革で補っていますが、利益は前年同期をわずかに下回ります。投資収益を除く事業の採算改善が継続性の確認点です。
財務安全性
総資産200.85億円、純資産124.30億円、自己資本比率61.9%です。営業投資有価証券は132.10億円で、前期末から14.92億円増加。営業CFは5.74億円の収入、現金同等物は31.66億円でした。純資産の増加にはその他有価証券評価差額金の増加9.29億円も含まれ、現金の増加と同じではありません。
業界動向との関連
出版・ITサービスの需要動向に加え、株式市場が投資運用と評価差額へ及ぼす影響を持つ会社です。出版事業だけの指標で全社収益を説明せず、投資運用と事業部門を分けて確認する必要があります。
株価への示唆
営業増益は大きいものの、その中心は投資運用です。利益の継続性を判断するには、配当収入と売却の寄与、出版・IT分野の採算を分けて追う必要があります。当日の株価反応や市場予想との差は検証していません。
今期の総括
売上高は横ばい圏でしたが、投資運用の増益が全社営業利益を押し上げました。営業CFも黒字となった一方、複数の事業部門では減収が続いています。
来期見通し
通期予想は売上高67億円、営業利益11億円、経常利益10億円、純利益7億円、EPS47.26円です。10月19日に公表した予想から変更はありません。年間配当予想は4円です。中間期の営業利益進捗は68.4%ですが、投資運用収益の発生時期を考慮する必要があります。
総合判断
評価は中立です。投資運用の寄与とコスト削減は確認できますが、本業4部門の減収を併せて読む決算です。投資収益の変動と各事業の採算を追い、通期計画の実現度を確認します。
出典
- SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ「2027年3月期第2四半期 決算短信」、2026年10月22日開示。
- SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ 公式IR