SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ(9478) 2027年3月期第2四半期 投資運用の利益増が全社を牽引 売上高34.34億円 営業利益7.52億円 会社の決算開示に基づく実績・予想 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率
売上高34.34億円34.52億円-0.5%
営業利益7.52億円3.88億円+93.9%
経常利益7.62億円3.06億円+148.8%
純利益5.16億円2.02億円+154.8%
EPS34.15円12.57円+171.7%

増減率は会社公表値です。金額は百万円未満切捨てのため、表示額からの単純計算とは差があります。

セグメント

事業売上高(百万円)前年同期(百万円)セグメント損益(百万円)
出版1,7391,953219
コーポレートサービス2613044
ソフトウェア・ネットワーク294429-2
教育・人材47652464
投資運用662240595

投資運用以外の4事業は減収でした。全社費用や内部取引消去の調整額はマイナス129百万円です。百万円未満の切捨てにより内訳と合計には端数差があります。

定量評価

営業利益率は11.2%から21.9%へ改善しました。投資運用のセグメント利益595百万円は前年同期の186百万円から増加。連結利益の伸びは出版・ソフトウェア分野の一律な回復を意味せず、収益構成の変化を含んでいます。EPSの伸びには利益増に加え期中平均株式数の減少も影響しています。

ポジティブ要因

会社は投資運用量の増加に伴う配当収入増と、保有株式の一部売却を説明しています。コーポレートサービスも受注の質の見直しとコスト削減で22百万円の損失から4百万円の利益に転じました。

リスク要因

投資運用収益は相場や売却判断で変動します。ソフトウェア・ネットワークは2百万円の損失となり、教育・人材の利益も64百万円に減りました。出版は減収を構造改革で補っていますが、利益は前年同期をわずかに下回ります。投資収益を除く事業の採算改善が継続性の確認点です。

財務安全性

総資産200.85億円、純資産124.30億円、自己資本比率61.9%です。営業投資有価証券は132.10億円で、前期末から14.92億円増加。営業CFは5.74億円の収入、現金同等物は31.66億円でした。純資産の増加にはその他有価証券評価差額金の増加9.29億円も含まれ、現金の増加と同じではありません。

業界動向との関連

出版・ITサービスの需要動向に加え、株式市場が投資運用と評価差額へ及ぼす影響を持つ会社です。出版事業だけの指標で全社収益を説明せず、投資運用と事業部門を分けて確認する必要があります。

株価への示唆

営業増益は大きいものの、その中心は投資運用です。利益の継続性を判断するには、配当収入と売却の寄与、出版・IT分野の採算を分けて追う必要があります。当日の株価反応や市場予想との差は検証していません。

今期の総括

売上高は横ばい圏でしたが、投資運用の増益が全社営業利益を押し上げました。営業CFも黒字となった一方、複数の事業部門では減収が続いています。

来期見通し

通期予想は売上高67億円、営業利益11億円、経常利益10億円、純利益7億円、EPS47.26円です。10月19日に公表した予想から変更はありません。年間配当予想は4円です。中間期の営業利益進捗は68.4%ですが、投資運用収益の発生時期を考慮する必要があります。

総合判断

評価は中立です。投資運用の寄与とコスト削減は確認できますが、本業4部門の減収を併せて読む決算です。投資収益の変動と各事業の採算を追い、通期計画の実現度を確認します。

出典

銘柄分析・過去の決算