メイテックGHD(9744)2027年3月期 第1四半期営業利益 53.22億円(+9.1%)派遣稼働率は前年並み営業利益率 15.4%社員数は1.5%減紹介事業は減収減益kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率通期計画進捗率
売上高346.00億円340.84億円+1.5%1,408.00億円24.6%
営業利益53.22億円48.79億円+9.1%205.00億円26.0%
経常利益53.40億円49.12億円+8.7%207.00億円25.8%
親会社株主に帰属する四半期純利益35.74億円33.33億円+7.3%139.00億円25.7%

セグメント

事業外部売上高前年同期比セグメント利益前年同期比
エンジニアリングソリューション343.59億円+1.9%53.94億円+10.9%
エンジニア紹介2.40億円-32.1%0.53億円-59.7%

持株会社の「その他」は内部売上高145.55億円、セグメント利益143.24億円で、連結時に大部分が消去されます。連結営業利益を評価する際は、セグメント利益合計197.72億円から内部取引消去144.49億円を控除する構造に注意が必要です。

定量評価

営業利益率は15.4%で、前年同期の14.3%から改善しました。MTの稼働率は96.3%、MFは94.1%でほぼ前年並みです。6月末のエンジニア社員数は12,399人と前年同期比1.5%減でしたが、売上高は増加しました。

ポジティブ要因

主要顧客の技術開発投資を背景に受注が堅調で、派遣事業の稼働率を維持しました。労務費など売上原価の減少もあり、営業利益の伸びが売上高を上回っています。通期営業利益に対する進捗率は26.0%です。

リスク要因

エンジニア社員数の減少は、中長期の売上成長余力を制約する可能性があります。厳しい採用環境の中で品質を保ちながら人員を確保できるかが焦点です。エンジニア紹介事業は紹介決定者数の減少で大幅な減収減益となりました。

財務安全性

総資産は812.92億円、純資産は441.21億円です。前期末比で現金・預金が減少し、総資産は85.22億円減りました。主因は賞与、法人税、期末配当の支払いであり、第1四半期特有の資金流出を含みます。

業界動向との関連

製造業の技術開発投資が派遣需要を支えています。一方、高度技術者の採用競争は強く、人数の確保、稼働率、単価、稼働時間の組み合わせが収益を左右します。

株価への示唆

低い増収率でも利益率を改善した点は好材料です。今後は新入社員の配属進展、エンジニア社員数の反転、紹介事業の回復が評価材料になります。

今期の総括

主力派遣事業が稼働率を維持し、コスト低下も加わって営業増益となりました。社員数減少下での増益であるため、短期の生産性改善と中長期の供給力を分けて見る必要があります。

来期見通し

会社は通期予想を据え置き、売上高1,408.00億円、営業利益205.00億円、経常利益207.00億円、純利益139.00億円を見込みます。年間配当予想は181円です。

総合判断

第1四半期の利益進捗は堅調で、主力事業の採算も改善しました。採用難による社員数減少が続くかどうかが、次の成長局面を判断するうえで最大の確認点です。

出典

  • メイテックグループホールディングス「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年7月30日