2026/6/23 東証ランキング 値上がり上位 小型材料株 短期資金が逆行高へ 日経平均 -2.15% 14時台に大幅安 値下がり上位 半導体・非鉄 主力テーマに利益確定 ランキングは入口。見るべきは出来高と需給の変化

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データの前提:14時台のランキングで見る

今回のランキングは、Yahoo!ファイナンスで確認できた14時台のデータを使っている。

値上がり率ランキングは2026年6月23日14時28分更新、値下がり率ランキングは14時08分更新のデータである。日経平均株価は14時21分時点の15分ディレイ株価を参照した。

ここは最初に断っておきたい。

ランキングは数分で入れ替わる。特に今日のように指数が大きく下げ、値幅制限や低位株の急騰が絡む日は、10分違うだけで順位が変わる。したがって、本記事は「終値ランキング」ではなく、「2026年6月23日14時台の相場観察記事」として読むのが正しい。

日経平均は一時2%超安、過熱感の調整が先に出た

日経平均株価は14時21分時点で70,799.98円、前日比1,553.98円安、下落率は-2.15%だった。

前日終値は72,353.96円。14時20分には70,717.61円まで下げており、日中の値幅もかなり大きい。

今日の下げは、単なる「弱い相場」というより、前日までの上昇に対する利益確定がかなり強く出た形に見える。

特に売られたのは、直近まで相場の主役だった銘柄群だ。

  • 半導体・AI関連
  • 非鉄金属・電線株
  • ドローン、宇宙、グロース系テーマ株
  • 直近で急騰していた値がさ株

指数が崩れる日にありがちなことだが、最初に売られるのは「悪い銘柄」だけではない。むしろ、利益が乗っていて、流動性があり、機関投資家が売りやすい銘柄から売られる。

数字は悪くない。問題は織り込みだ。

強いテーマほど、過熱した後は下げも速い。

値上がり率ランキングTOP10

Yahoo!ファイナンスの2026年6月23日14時28分更新データでは、値上がり率上位は次の通りだった。

順位コード銘柄市場取引値前日比率出来高
16659メディアリンクス東証STD70円+32.08%35,470,500株
29444トーシンホールディングス東証STD260円+28.71%732,500株
37048ベルトラ東証GRT212円+23.98%3,723,500株
42962テクニスコ東証STD1,510円+20.32%1,082,800株
53444菊池製作所東証STD1,255円+17.07%2,256,000株
66533Orchestra Holdings東証PRM1,190円+14.98%234,300株
73667enish東証STD32円+14.29%5,282,800株
85287イトーヨーギョー東証STD885円+12.03%130,000株
96994指月電機製作所東証STD1,402円+10.31%1,669,800株
109399ビート・ホールディングス東証STD外国11円+10.00%2,189,475株

目立つのは、東証スタンダードやグロースの銘柄が多いことだ。

日経平均が2%超下げる中で、こうした銘柄が上がっているからといって、市場全体がリスクオンだったわけではない。むしろ逆である。

大型株や主力テーマに売りが出ると、短期資金は値幅の出る小型株、低位株、材料株へ流れやすい。今日の値上がり率ランキングは、その典型に近い。

値上がり上位で見るべきは「材料」より「需給」

メディアリンクス(6659

メディアリンクスは70円、前日比32.08%高。出来高は3,547万株を超え、値上がり率トップだった。

ただ、ここで「株価が上がったから業績が強い」と短絡しない方がいい。

メディアリンクスは低位株であり、1円の値動きが騰落率に与える影響が大きい。さらに出来高が急増しているため、短期資金主導の値幅取りとして見た方が自然だ。

こういう銘柄は、上がっている最中は強く見える。だが、出来高が細くなった瞬間に値動きが変わることもある。見るべきは、材料の見出しだけではなく、売買代金、板の厚さ、信用残、直近決算の赤字・黒字の確認である。

トーシンホールディングス(9444

トーシンホールディングスは260円、前日比28.71%高だった。

こちらもスタンダード市場の小型株で、地合い悪化の中で逆行高となった。大きな上昇率は目を引くが、14時台の出来高は73万株台であり、ランキング上位としては極端に厚いわけではない。

小型株の急騰では、配当、株主還元、優待、低位株物色など、複数の連想が入りやすい。ただし、当日の値動きだけで上昇理由を決め打ちすると読みを誤る。材料確認と需給確認を分けたい。

ベルトラ(7048

ベルトラは212円、前日比23.98%高。

旅行・インバウンド関連として連想されやすい銘柄であり、地合いが悪い日にテーマ性のあるグロース小型株として買われた面はありそうだ。

ただし、ここも市場が本当に見ているのは「旅行需要」だけではない。低位株、テーマ性、出来高増、短期資金。この4つが重なると、相場全体が悪くても上位に顔を出しやすい。

逆行高は強さのサインではあるが、継続性は別問題である。

値下がり率ランキングTOP10

Yahoo!ファイナンスの2026年6月23日14時08分更新データでは、値下がり率上位は次の通りだった。

順位コード銘柄市場取引値前日比率出来高
16217津田駒工業東証STD1,160円-17.91%1,339,400株
26085アーキテクツ・スタジオ・ジャパン東証GRT304円-16.71%4,226,200株
3278ATerra Drone東証GRT7,930円-15.82%926,600株
45801古河電気工業東証PRM49,780円-14.17%5,008,500株
56433ヒーハイスト東証STD1,248円-13.39%886,400株
61623NEXT FUNDS 鉄鋼・非鉄上場投信東証ETF76,440円-13.14%33,032株
75817JMACS東証STD1,103円-12.53%676,200株
85216倉元製作所東証STD155円-12.43%2,377,000株
94169ENECHANGE東証GRT167円-12.11%3,989,500株
105706三井金属東証PRM46,860円-11.47%1,541,700株

こちらは値上がりランキングより、相場の本音が出ている。

津田駒工業やアーキテクツ・スタジオ・ジャパンのような値幅の出やすい銘柄に加え、Terra Drone、古河電工、三井金属が大きく下げている。つまり、今日の売りは単なる小型株売りではなく、直近のテーマ株・非鉄金属・グロース株にも広がっていた。

特に古河電工と三井金属は、AIデータセンター、電線、非鉄、素材インフラの文脈で買われやすかった銘柄群である。こういう銘柄が下落率上位に入る日は、短期筋の利益確定だけでなく、テーマ全体のポジション整理も疑いたい。

キオクシア(285A)の急落は、半導体相場の温度計

ランキング更新時点の値下がり率TOP10には入っていなかったが、今日の相場で無視できないのはキオクシアホールディングス(285A)である。

Yahoo!ファイナンスの個別株価では、キオクシアは14時28分時点で94,400円、前日比14,300円安(-13.16%)だった。前日終値は108,700円。安値は93,880円まであった。

キオクシアは、5月から6月にかけて日本株のAI・半導体相場を象徴する銘柄になっていた。

AIデータセンター向けSSD需要、NAND市況の回復、米国預託証券上場準備、大株主の売却需給。材料は多い。だからこそ、上がる時も大きいが、利益確定が入る時も速い。

さらに、株価水準そのものも重い。

14時28分時点の94,400円でも、100株単元では約944万円が必要になる。前日終値108,700円では約1,087万円だった。通常の個人投資家が少しずつ買い増すには重く、どうしても大口資金、機関投資家、短期資金の影響を受けやすい。

今日のキオクシア急落は、会社の長期ストーリーが一日で消えたという話ではない。

むしろ、期待先行で買われていたAI・半導体銘柄に、利益確定とポジション調整が強く出た日として読む方が自然だ。業績より需給。今日はそこが前に出た。

今日のランキングから見える3つの相場ポイント

1. 逆行高は小型・低位・材料株に偏った

値上がり上位は、メディアリンクス、トーシンHD、ベルトラ、enish、ビートHDなど、値幅の出やすい銘柄が中心だった。

これは市場全体が強いというより、主力株から抜けた短期資金が、回転の速い銘柄へ向かったという見方が近い。

ランキングだけを見ると、急騰銘柄が多くて派手に見える。ただ、時価総額や流動性を考えると、相場の主流がそこへ移ったとまでは言いにくい。

2. 売りは半導体・非鉄・グロースへ広がった

値下がり上位には、Terra Drone、古河電工、三井金属が入った。

キオクシアも14時28分時点で13%超の下落である。

ここから見えるのは、直近の人気テーマに対する利益確定だ。AI、半導体、非鉄、ドローン、宇宙。どれもストーリーは強いが、短期的には期待値が高くなっていた。

市場は、良いテーマを売ることがある。

それはテーマが終わったからではなく、ポジションが重くなったからだ。

3. 今日の値上がり率上位をそのまま「強い銘柄」と見ない

急落相場の日に上がっている銘柄は、確かに目立つ。

ただし、ランキング上位をそのまま買い候補にするのは危ない。低位株や小型株は、出来高が急増した翌日に反動が出ることも多い。

見る順番はこうだ。

値上がり率
↓
出来高と売買代金
↓
材料の有無
↓
直近決算と財務
↓
信用残と需給

値上がり率は入口であって、結論ではない。

投資家が明日以降に見るべきこと

明日以降に見るべきポイントは、単純な反発の有無ではない。

むしろ、今日売られた主力テーマ株に買いが戻るか、それとも売りがもう一段広がるかである。

確認したいのは次の5つだ。

見るポイント確認したいこと
日経平均の下げ止まり70,000円台を維持できるか
半導体株の戻りキオクシア、東京エレクトロン、アドバンテストなどに買いが戻るか
非鉄・電線株の売り古河電工、三井金属、JX金属などの調整が続くか
小型材料株の持続性メディアリンクスやベルトラの出来高が翌日も残るか
為替と米国株米国ハイテク株とドル円が日本株の買い戻し材料になるか

個人的には、今日の相場は「全面リスクオフ」よりも、「過熱していたテーマのポジション整理」と見る。

ただし、日経平均が2%超下げている以上、軽く見すぎるのも違う。主力株が戻らず、小型株だけが騰落率ランキングをにぎわせる相場は、地合いとしてはかなり荒い。

まとめ:ランキングは派手だが、相場の主役は利益確定だった

2026年6月23日の東京市場は、日経平均が14時台に2%超下げる厳しい地合いだった。

値上がり率上位では、メディアリンクス、トーシンHD、ベルトラなどが急騰した。だが、それは相場全体の強さというより、短期資金が小型・低位・材料株へ向かった動きに近い。

値下がり率上位では、津田駒工業、Terra Drone、古河電工、三井金属などが大きく売られた。さらにキオクシアも13%超下落し、AI・半導体相場の過熱感に冷や水を浴びせた。

今日のランキングから見えるのは、強弱の二極化ではない。

正確には、主力テーマの利益確定と、小型材料株の短期物色が同時に起きた相場である。

こういう日は、上がっている銘柄を追うより、なぜ主力が売られたのか、どこで出来高を伴って下げ止まるのかを見たい。ランキングは便利だが、ランキングだけでは相場の中身は読めない。

出典・参考

免責事項

本記事は、2026年6月23日14時台に確認できた市場データをもとにした一般的な相場解説であり、特定銘柄の購入、売却、保有を推奨するものではありません。株式投資には価格変動、流動性、信用取引、集中投資、税金、手数料などのリスクがあります。ランキング、株価、出来高、指数値はリアルタイムで変動し、終値や正式な取引結果とは異なる場合があります。実際の投資判断は、最新の株価、企業開示、決算情報、リスク許容度を確認したうえで行ってください。