大きな足、小さな調整、再び動く足
上げ三法は、上昇中の大きな陽線と、その値幅の中で逆行する小さな足、最後に上へ進む陽線という並びで説明されます。途中の足を三本とする典型例がありますが、資料によって本数やヒゲの扱いは異なります。
「三法」を、売買を休んで保ち合いからの離れを待つ考え方として説明する資料もあります。名称だけで同じ検出条件と考えず、どの値幅を保ち合いとするのか、何を超えたら完成とするのかを読む必要があります。
五本の架空価格で調整幅を確かめる
最初の足が始値100円、安値98円、高値122円、終値120円という独自例です。以降の価格も円で示します。続く三本の終値は115、111、114で、それぞれの高値・安値も98〜122の範囲に収まっています。最後の足が始値115、安値113、高値127、終値125なら、終値でも最初の高値122を超えています。
図はこの五本の四本値から独自に作図しています。途中には陰線二本と陽線一本が含まれます。ここでは中間の三本がすべて陰線であることを必須にせず、小さな足による調整として読みました。すべて陰線という条件の資料と比較する場合には、この違いが残ります。
四本目まででは、五本目の上昇は分からない
四本目で終値が114へ戻っても、最初の高値122は超えていません。そこで買う判断は「上げ三法の完成を確認した判断」とは違い、最後の上昇を予想する判断です。その後に最初の安値98を割り込む経路も残っています。
一方、終値125を待ってから購入する場合、最初の終値120より価格は5高くなっています。情報が増えることには、買える価格が変わる面もあります。確認を待てば無条件に損失が小さくなるわけではありません。
企業の変化を足の形で代用しない
調整が浅かったことから、売り手が全員いなくなったとは言えません。出来高が減った場合も、売買が少なかった事実と、参加者の意図は別です。決算発表などが近ければ、その後に価格帯が変わることもあります。
形が完成してから下げた例も、同じ条件で残して比べます。成功した並びだけを図にすれば簡単に見えますが、実際には未完成の足を見ながら判断します。上げ三法は、どこまで上昇が進んだかを整理する用語であり、次の利益を確定するものではありません。
出典
用語の参考資料確認日:2026年10月23日。