毛抜き底とは?安値がそろった後に残る下落リスク

安値がそろうことと、底が決まることは違う

二本の足の安値がほぼ同じになるパターンで、典型例では陰線の後に陽線が出ます。確認するのは始値や終値が同じかではなく、ヒゲを含めた安値の水準です。値動きの形として、下方向へ伸びなかった場面を整理できます。

ただしその後に安値が更新されれば、過去の二本が資産価格の下限だったとは言えなくなります。後からチャートを見て最安値付近に印を付ける方法と、当時の情報だけで判定する方法も分ける必要があります。

架空の安値100を二度付ける例

以下の価格は1株あたり円で示す独自の架空例です。

1本目が始値115、高値116、安値100、終値103。2本目が始値104、高値113、安値100、終値111とします。両方の安値は100ですが、終値は103から111へ上がり、2本目は陽線です。

この図は形を説明する仮例です。実際に100で買い注文が厚く残っていることや、今後も買う参加者がいることは、四本値からは分かりません。高値や安値の近さを判定する基準も一律ではないため、表示の丸めや呼値による違いも見ます。

安値を割ったときの価格差を考える

下落の途中でも、同じ安値が一時的に並ぶことはあります。会社の悪材料や市場全体の下落で次の足が安く始まれば、想定した価格ですぐ売れるとは限りません。安値の少し下へ注文を置く考え方にも、約定価格がずれるリスクは残ります。

同じ安値を理由に買い増すと、一社や一つのテーマへの集中が増える場合もあります。形の確からしさを考える作業と、家計が負担できる投資額を決める作業は別です。

より長い形と、出現位置を混ぜない

二つの谷の間の戻り高値まで見るダブルボトムは、隣り合う二本の安値だけを比べる形と同じではありません。日足か週足かでも見ている期間は違います。出来高や直前の下落幅を照合しても将来の反発は確定しないため、見えた事実と期待を分けて記録します。

出典

用語の参考資料確認日:2026年10月23日。