保有効果を知るメリット:保有の仮例、A社株90万円+同業種中心の投信60万円、資産全体で見る、150万円/300万円=50%、気づく利点、商品の数では見えない重複を調べる

「自分が選んだ」という理由を点検できる

初めて買った株や長年積み立てた商品には、思い入れが生まれることがあります。保有効果は、自分が持つ物を高く評価しやすい傾向を指します。この概念を知ると、購入経験そのものが現在の評価を押し上げていないかを問い直せます。

役立つのは、商品を悪く評価するためではなく、所有する前と後で基準が変わっていないかを確認する時です。長く調べた会社なら知識が増える場合もあり、愛着があることだけで判断が誤りとは言えません。

重複投資の発見に使う仮例

仮に資産300万円のうち、A社株が90万円、A社と同じ業種中心の投資信託が60万円あるとします。二つ合わせると150万円で資産の半分です。商品が二種類あっても、同じ景気要因の影響を受けやすい可能性があります。

「A社は最初に買ったから残す」という理由で90万円の保有を点検しないと、投資信託を含む集中を見落とします。投資信託の実際の組入先や業種比率を読み、どこまで重なるかを確認します。同業種の資産が必ず同じ値動きになる、という仮定ではありません。

買い直す問いの使いどころ

今日現金で同額を持っていたら、同じ商品へ同じ額を置くかを考えます。答えが違うなら、価格、事業の見通し、保有比率、家計の変化のどれが理由かを分けます。すぐ売るのではなく、保有額の一部調整や今後の積立先なども比較できます。

売却時の税や費用、将来の配当なども条件に入れます。新規購入と既存商品の売却では負担が違うため、二つの結論が一致しない場合もあります。

保有効果を知った後に売買が増えたかより、保有理由を現在の数字で説明できるようになったかを見ます。「自分の物だから」以外の根拠が残れば、保有を続ける判断にも使えます。

出典