セル・イン・メイとは?季節の格言と売買条件を分ける

5月に売るだけでは、一年の方針は決まらない

セル・イン・メイという言葉を聞くと、5月に持ち株を売ればよいという短いルールに見えます。しかし、その後いつ買い戻すかがなければ、株式を持たない期間は決まりません。待つ間の資金の置き方や取引費用も、結果へ関わります。

この格言は、英語のSell in May and go awayをもとにした呼び名です。ハロウィン効果と関連しますが、伝わる格言の表現と、研究で計算する期間や方法は必ず同じとは限りません。

架空の方法を具体化する手順

独自の例として、格言を読んだ人が運用方法を説明しようとする場面を考えます。次の空欄を残したままでは、別の方法と成績を比較できません。

条件決めなければならない内容
保有する対象何の指数や商品、銘柄を持つのか。
売却の時点4月末、5月初めなど、どの価格を使うのか。
再購入の時点9月か11月か、別の条件か。
待機資金現金の収益と費用をどう含めるのか。
比較対象同じ期間の通年保有と、何をそろえるのか。

この表は特定の設定を勧めるものではありません。単語を知ることと、実際に実行できる条件を作ることの違いを示しています。

戻る時期が違えば、別の比較になる

ハロウィン効果では、主に11月〜翌4月と5〜10月の二つの半年を比べます。一方、セル・イン・メイの説明には9月へ戻る形もあり、どの方法を採ったかで保有期間は変わります。

参照したFullerらの研究も、夏の区分を変えた方法を検討しています。研究の結果を比べる際は、同じ格言の名前があっても、同じ期間を扱っているかを読む必要があります。

夏が相対的に弱くても、下落とは限らない

冬の平均収益が高いという説明は、夏が毎回マイナスになることを意味しません。株式を持たない間に上がれば、その上昇には参加できず、再購入の価格も高くなる場合があります。

反対に、現金で待つ間に下がれば、その下落を受けないこともあります。ただし、どちらになるかを月の名前だけで確定できません。個別企業の決算や政策、為替などの材料も動きます。

格言と自分の支出を合わせる

長期で運用する資金を毎年売ることと、近く必要なお金を現金で持つことは、目的が違います。支払いの予定がある資金なら、季節が変わったから全額を投資へ戻せるわけではありません。

格言を使うなら、まず何をどの条件で比べる話かを説明できることが必要です。売る月だけが記憶に残らないよう、待機と再購入まで一つの方針として読むことが出発点になります。

出典

参考資料の確認日:2026年10月23日。