上げ三法の完成を知る時点に注意する

途中の小反落を完成形と呼ばない

代表的な上げ三法は、大陽線の後に小陰線三本が続き、最後に大陽線で最初の終値を上回る五本の形です。中央の三本だけでは、最後に上昇するかはまだ分かりません。

仮に最初の足が120円から145円へ上がり、次の終値が138円、135円、131円と続いたとします。最後が153円へ上がる経路も、さらに下がる経路もあります。完成した過去の図を見ながら、四本目の時点で結果が分かっていたように説明することはできません。

最後の終値と値幅の条件

最後の終値が140円なら、最初の終値145円を上回っておらず、この代表的な完成条件を満たしません。高値だけが一時的に超えても、終値の条件とは別です。場中の価格を使っているのか、確定終値を使っているのかをそろえる必要があります。

また、中央の実体が最初の価格範囲内という条件と、ヒゲまですべて範囲内という条件は同じではありません。使うツールがどの基準で検出するかによって、候補となる形は変わる場合があります。

確定した価格で買えると仮定しすぎない

独自の図では最後の終値を153円としています。しかし、引け後に形を知り、翌日160円で100株を買う場合、取得額は1万6,000円です。その後149円になれば、費用・配当を除く評価損は1,100円です。153円で買えたという計算とは異なります。

上昇を見てから買うことには、すでに値上がりした価格で取得する条件が伴います。その不利を含めずに、過去の検出結果だけを利益の証拠にはできません。

出来高や心理を形から断定しない

ローソク足は価格を表し、取引量は出来高として別に読みます。五本の形だけから、出来高が十分だったことや、投資家全員が再び強気になったことを断定することはできません。

振り返りでは、直前トレンドを含む定義、確定を知った時点、買付価格、費用、反対へ動いた例も同じ条件でそろえます。上げ三法という名前より、自分がどの情報で何を判断できたかを明らかにすることが、使いすぎを避ける基準になります。

出典

参考資料の確認日:2026年10月23日。