板寄せの仕組み
板寄せでは、売買開始や終了の時点まで注文をため、売りと買いが合致する一つの値段を求めます。始値や終値を、たまたま最初・最後に届いた一注文だけで決めないための仕組みです。
東証では、成行注文が指値注文より優先されます。指値同士では、売りは安い価格、買いは高い価格が優先です。寄付き前などの注文は「同時呼値」として扱われ、通常の時間優先とは異なる配分ルールが適用されます。
板寄せが行われる場面
- 前場と後場の立会開始時
- 前引けと大引け
- 売買停止後の最初の約定
- 特別気配・連続約定気配の表示時
東証の大引けでは、15時25分から5分間のプレ・クロージングで注文を集め、15時30分に板寄せを行います。この5分間は注文の発注・訂正・取消を受け付けますが、売買は成立しません。
ザラ場方式との違い
| 比較項目 | 板寄せ | ザラ場 |
|---|---|---|
| 約定方法 | 注文を集め単一価格で成立 | 合致した注文から順次成立 |
| 主な場面 | 寄付き・引け・再開時 | 寄付きと引けの間 |
| 時間優先 | 同時呼値の例外あり | 原則として適用 |
「注文が多い価格」が始値になるとは限らない
板寄せは、単純に最も注文表示が多い価格を選ぶ仕組みではありません。成行注文を含め、売買数量が最大になることや、売り・買いの累計数量が一定の関係を満たすことなどから価格が決まります。需給が大きく偏れば、特別気配が表示されてすぐ始値が付かない場合もあります。
まとめ
板寄せは、注文をいったん集めて一つの約定価格を決める方式です。寄付き前や引け前の表示価格は確定値ではないため、成行注文では想定から離れた価格になる可能性を考えておきましょう。
※東証の売買制度は2026年8月11日に再確認しました。