4つの注文を一覧比較
| 注文 | 執行する場面 | 価格指定 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|
| 寄成 | 前場または後場の寄付き | なし | 寄付価格が想定から離れることがある |
| 寄指 | 前場または後場の寄付き | あり | 条件に合わなければ失効する |
| 引成 | 前引けまたは大引け | なし | 引け値が成立しない場合もある |
| 引指 | 前引けまたは大引け | あり | 指値条件を満たさなければ失効する |
「寄付条件付注文」は寄付きの板寄せ、「引条件注文」は引けの板寄せだけで有効です。終日有効な通常注文とは違い、指定場面を過ぎても板に残り続ける注文ではありません。
寄成・寄指の使い方
寄成は、寄付きでの成立を優先したいときに使います。前日引け後の決算や海外市場の変動があった翌朝は注文が偏りやすく、前日終値から離れて始まることがあります。
寄指は「寄付きがこの価格以内なら売買したい」と価格条件を付ける方法です。価格を制御できますが、寄付きが条件外なら約定しません。寄付きそのものが成立しない場合も注文は成立しません。
引成・引指の使い方
引成は前引けまたは大引けでの成立を優先し、引指は引けに価格条件を付けます。東証では大引け前の15時25分から15時30分までプレ・クロージングとなり、売買は成立せず注文を受け付け、15時30分に板寄せを行います。
大引けでは指数連動の売買や機関投資家の注文が集まり、需給が変化することがあります。引成は価格を指定しないため、直前の株価で約定するとは限りません。
「当日中」と前場・後場の扱いに注意
寄成・寄指が前場で成立しなかった場合に後場へ引き継がれるか、前引けを指定できるかなど、注文画面の仕様は証券会社によって異なります。「寄付」「引け」という名前だけで判断せず、有効期間と失効条件を確認してください。
まとめ
寄成・寄指は寄付き、引成・引指は引けだけで執行されます。成立を優先するなら「成」、許容価格を守るなら「指」が基本ですが、いずれも約定保証はありません。
※東証の売買制度は2026年8月11日に確認しました。