よくある理由
1. 買い手や売り手がいない
いちばん多い理由です。
PTSは東証より参加者が少ない時間帯があります。自分が売りたい価格に、その価格で買いたい人がいなければ約定しません。
2. 指値が合っていない
たとえば最良買い気配が1,000円なのに、1,010円でしか売りたくない注文を出していれば、その場では約定しません。
東証とPTSの価格が少し違うこともあるため、東証価格だけを見て指値を決めるとズレやすいです。
3. 板が薄くて数量をこなせない
表示価格で売れそうに見えても、その価格に並んでいる株数が少なければ、全部は約定しないことがあります。
一部約定のまま残るケースもあります。
4. 取引時間が終わっている
夜間PTSはいつまでも注文できるわけではありません。
たとえばSBI証券や楽天証券では、夜間PTSの注文受付・取引時間が23:59までです。未約定注文はセッション終了後に失効する扱いがあります。
5. そもそも使っている証券会社の対応方式が違う
直接PTS市場を指定できる会社もあれば、SOR経由でしかPTSを使えない会社もあります。
「PTSに出したつもりだったが、実際にはSOR条件の中で東証判定だった」ということも起こります。
初心者向けチェックリスト
約定しないときは、次の順で見ます。
- 今の取引時間は有効か
- 最良買い気配と最良売り気配はいくらか
- その価格に数量がどれくらいあるか
- 指値が離れすぎていないか
- 注文が失効していないか
- どの市場に出しているか
成行注文なら必ず約定する?
必ずとは言えませんし、初心者には慎重さが必要です。
流動性が薄い時間帯では、成行注文は想定外の価格で約定することがあります。価格優先で見るなら、まずは指値注文で板を確認しながら使う方が安心です。
夜間PTSで特に起こりやすいこと
- 値段は動いているのに数量が少ない
- 一部しか約定しない
- セッション終了で失効する
- 東証終値よりかなり高い、または安い価格が一時的に付く
夜間PTSでは、価格の派手さより「その価格にどれだけ厚みがあるか」を見る方が実務的です。
まとめ
PTSで約定しない理由は、主に次の4つです。
- 反対注文が少ない
- 指値価格が合っていない
- 数量に対して板が薄い
- 取引時間や有効期限のルールに引っかかっている
初心者は、「PTSは東証と別の注文板」と覚えておくとだいぶ整理しやすくなります。約定しないときは焦って注文方法を変えるより、まず板、価格、数量、時間を見直すのが近道です。
PTS初心者向けシリーズ
- PTS取引のやり方|買い方・売り方を初心者向けに解説
- PTSの板(気配値)の見方を初心者向けに解説
- PTS取引時間は何時から何時まで?証券会社ごとの違いも解説
- PTS株価とは?市場価格との違いや見方を紹介
- PTSで買った株はいつ受け渡される?
出典・参考
- SBI証券「PTS(SBI PTS)の取引時間終了後に未約定の注文が失効となる時間を教えてください」(2026年6月25日確認) https://faq.sbisec.co.jp/answer/5edf2fcc878c430011c17a0b/
- 楽天証券「夜間取引/PTS取引の取引時間」「夜間取引/PTS取引の基本ルール」(2026年6月25日確認) https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/pts/rule/session.html https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/pts/rule/ground_rules.html
- 松井証券「PTS 取引ルール」(2026年6月25日確認) https://www.matsui.co.jp/stock/pts/rule/