まず結論
PTSで買った株の受渡日は「通常の東証取引とまったく同じ」とは限りません。
とくに夜間PTSは、証券会社によって受渡日や取引日の扱いがずれるため、配当や株主優待の権利取得に影響することがあります。
SBI証券の扱い
SBI証券のFAQでは、PTSの受渡日は次のように案内されています。
- デイタイム・セッション: 約定日から2営業日後
- ナイトタイム・セッション: 約定日から3営業日後
SBI証券では、権利付最終売買日の取引所取引とPTSデイタイム・セッションは権利付きの取引です。一方、その後に行われるPTSナイトタイム・セッションの買付は権利落ち後の取引となるため、買っても権利を取得できません。
楽天証券の扱い
楽天証券のPTS FAQでは、夜間取引の約定日は取引した当日で、受渡日は約定日から起算して4営業日目と案内されています。
日中PTSと夜間PTSでの詳細な扱いは、利用画面や最新FAQで再確認した方が安全ですが、少なくとも「夜間に買えば通常と同じ感覚で権利が取れる」とは考えない方が無難です。
松井証券の扱い
松井証券のFAQでは、受渡日は次のように案内されています。
- デイタイム・セッション: 約定日から起算して3営業日目
- ナイトタイム・セッション: 約定日から起算して4営業日目
さらに、前営業日に開始されたナイトタイム・セッションから当日のデイタイム・セッション終了までを同一の取引日とする考え方が示されています。権利付最終日の夜間PTS買付は、権利落ち日の取引扱いになる点にも注意が必要です。
初心者が気をつけたい場面
権利付き最終日の夜間取引
日中に間に合わなかったからといって、夜間PTSで買えば優待や配当を取れるとは限りません。
日計り取引の判断
夜間PTSで買って翌営業日に売る、またはその逆を考えるときは、証券会社の取引日・約定日・受渡日の考え方を確認します。
受渡日ベースの資金計画
短期間で次の資金に回したい人ほど、受渡日のズレは見落としやすいです。
まとめ
PTSで買った株の受渡日は、証券会社とセッションによって違うことがあります。
初心者がまず押さえたいのは次の点です。
- 日中PTSと夜間PTSで受渡日が違うことがある
- 権利付最終日の日中と夜間は同じではない
- 権利取得を狙うなら、受渡日と取引日の扱いを先に確認する
PTSは便利ですが、権利や受渡しまで含めて見ると、かなり実務的なルールがあります。ここを先に理解しておくと、あとで慌てません。
PTS初心者向けシリーズ
- PTS取引時間は何時から何時まで?証券会社ごとの違いも解説
- PTS取引のやり方|買い方・売り方を初心者向けに解説
- PTSで売れない・約定しない理由とは?
- 権利付き最終日・権利落ち日の違い|株主優待や配当をもらうための日程を整理
- 株主優待のもらい方|いつ買えばもらえる?権利確定日も解説
出典・参考
- SBI証券「日中と夜間のPTS(SBI PTS)取引の受渡日を教えてください」(2026年6月25日確認) https://faq.sbisec.co.jp/answer/5edf2a5150df500012206dc8/
- 楽天証券「夜間取引/PTS取引」(2026年6月25日確認) https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/pts/
- 松井証券「PTSの約定日や取引日はいつになりますか。」(2026年6月25日確認) https://support.matsui.co.jp/faq/show/20558?site_domain=faq