執行条件と注文方法の違い
成行と指値は「価格を指定するか」を決めます。執行条件は、その注文を寄付きや引けに限定するのか、即時に処理するのかを加える仕組みです。
| 執行条件 | 執行のタイミング | 未約定分 | 成行・指値 |
|---|---|---|---|
| 寄付 | 寄付きの板寄せ | 失効 | どちらも可 |
| 引け | 引けの板寄せ | 失効 | どちらも可 |
| 不成 | ザラバ中、未約定なら引け | 引けで成行、成立しなければ失効 | 当初は指値 |
| IOC | 発注後すぐ | 即時に失効 | どちらも可 |
目的別の選び方
- 寄付きだけで売買したい:寄成または寄指
- 引けだけで売買したい:引成または引指
- 日中は価格を狙い、最後は成立を優先したい:不成
- 板に注文を残さず、今ある数量だけ約定させたい:IOC
不成は、指値が約定しなかった部分を引け成行へ変えます。IOCは即時に約定できた分だけを成立させ、残りを消します。どちらも「指値が約定しなかったら処理を変える」点は似ていますが、時間軸がまったく違います。
FOKや逆指値は同じ分類?
FOKは全数量を即時に約定できる場合だけ成立させる条件で、IOCのような一部約定を認めません。ただし、東証現物株の公式な執行条件一覧にはFOKは含まれていません。
逆指値は指定価格への到達をきっかけに注文を発注する証券会社のサービスです。取引所の執行条件とは分けて理解すると、注文画面を読み違えにくくなります。
注意点
執行条件を付けても約定は保証されません。引け値が成立しない、指値条件を満たさない、反対注文が足りないといった場合があります。さらに、PTSやSOR、単元未満株では利用できる条件が違うことがあります。
注文前に、対象市場、注文受付時間、有効期限、未約定時の扱い、訂正・取消の可否を確認してください。
まとめ
株の執行条件は、寄付き・引け・即時など、注文を処理する場面を指定するものです。価格の決め方である成行・指値と分け、約定しなかった数量がどうなるかまで確認して選びましょう。
※東証の売買制度は2026年8月11日に確認しました。