株の注文方法は3つの軸で考える
注文画面には多くの言葉が並びますが、次の3点に分けると迷いにくくなります。
| 決めること | 主な選択肢 | 優先するもの |
|---|---|---|
| 価格 | 成行・指値 | 成立しやすさ、または許容価格 |
| 発注のきっかけ | 通常・逆指値 | 今すぐ出すか、価格到達後に出すか |
| 執行条件 | 寄付・引け・不成・IOC | 執行する場面や残注文の扱い |
東証における基本の注文は成行と指値です。逆指値は東証の注文機能ではなく、条件に達した注文を証券会社が市場へ発注するサービスです。利用できる条件や判定価格は証券会社によって異なります。
成行・指値・逆指値の違い
- 成行注文:価格を指定せず、売買成立を優先する。板が薄いと複数価格で約定することがある
- 指値注文:買いは上限、売りは下限を指定する。価格を守れる一方、約定しないことがある
- 逆指値注文:株価が指定水準に達したら、成行または指値を発注する。損切りに使えるが、指定価格での約定を保証しない
たとえば「1,000円以下なら買う」は通常の買い指値です。「1,000円以上になったら買う」は上昇をきっかけにする買い逆指値です。似た画面でも役割が違います。
執行条件の一覧
| 条件 | 仕組み | 未約定なら |
|---|---|---|
| 寄成・寄指 | 寄付きの板寄せだけで執行 | 失効 |
| 引成・引指 | 引けの板寄せだけで執行 | 失効 |
| 不成 | ザラバ中は指値、引けで成行 | 引けでも成立しなければ失効 |
| IOC | 即時に成立できる分だけ約定 | 残りは直ちに失効 |
FOKは「全数量が即時に約定できなければ全量を取り消す」条件です。ただし、東証の現物株で一般的な執行条件として示されているのは上表の4種類です。取扱商品と証券会社を確認してください。
初心者は何を選べばよい?
価格の上限・下限を守りたいなら指値、価格より成立を優先するなら成行が基本です。ただし、成行でも必ず成立するわけではなく、指値でも指定価格より有利に成立する場合があります。
寄付きや引けに注文を限定したいなら寄成・寄指、引成・引指を検討します。注文を板に残したくないならIOCが候補です。注文の名称、受付時間、有効期限、対象市場は証券会社ごとに確認しましょう。
まとめ
株の注文方法は、価格、発注のきっかけ、執行タイミングに分けると整理できます。まず成行と指値の違いを理解し、そのうえで逆指値や執行条件を目的に応じて加えます。
※東証の売買制度は2026年8月11日に確認しました。