シリーズ内の位置
第3章:信用力・社債市場 / 第15回
← 第14回 | 親記事:社債 完全ガイド | 第16回 →
まず一言で違いをつかむ
POTは注文を一つの箱に集める方式、リテンションは主幹事ごとに担当枠を持つ方式です。
POT方式とは
日本証券業協会の資料では、主幹事が主要投資家の名称、需要額、購入額などをPOTに入力し、発行者と共有する方式として説明されています。需要の重複を把握しやすく、価格形成の透明性向上が期待されます。
リテンション方式とは
各主幹事が一定の販売責任額を持ち、それぞれ投資家需要を集める方式です。従来の日本市場では広く使われてきました。市場の隅々まで営業できるなどの利点が指摘される一方、需要の重複把握や情報共有が課題となる場合があります。
実務上の違い
発行規模、初回債か継続債か、投資家層、マーケティング期間によって使い方は変わります。金利変動が大きい局面では、需要調査と条件決定を効率化できるかが発行条件に影響します。
まとめ
POTとリテンションは注文情報の集め方が違います。方式の名前だけで発行条件の良し悪しを決めず、需要の厚みや価格形成の経過を確認します。