記事の図解

「辛抱」は相場の方向を示さない

読み方は「ひつじしんぼう」です。日本経済新聞社が2015年の未年に紹介した相場格言では、「耐える年」という意味合いで語られています。

言葉の説明は、未年の株価が横ばいになることや、下落することを示す統計ではありません。未年でも大幅高・大幅安は起こり得ます。相場の方向は、景気や金融政策、企業利益など、その時々の条件で変わります。

十二支の並びは法則ではない

未辛抱は「午尻下がり」の後に置かれ、「申酉騒ぐ」へ続く相場格言の一部です。干支ごとに相場の物語を重ねた言い回しですが、この順序どおりの値動きが12年周期で繰り返されると確認されたわけではありません。

相場が停滞して見えるとき

株価指数がしばらく動かなくても、個別企業や業種の状況まで同じとは限りません。保有銘柄を確認するなら、決算や会社計画、財務の変化を見て、指数の動きと企業の業績を分けて考えます。

「辛抱」は、理由を問わず保有を続けることでもありません。当初の投資理由が今も成り立つか、会社の開示や業績見通しに変化がないかを確かめる機会として捉えられます。値動きが小さい時期に売買を重ねると、手数料や税金が損益に影響する点にも留意が必要です。

まとめ

未辛抱は、未年は相場に耐える年とする経験則です。横ばいや下落を予告するものではなく、保有を続ける根拠にもなりません。格言の印象と、企業や市場について確認できる事実を分けて考えましょう。

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