期限が迫ると価値が目減りしやすい
セータは、時間が経過したときにオプション価格がどれほど変化するかを示す指標です。オプションの価格には、すぐに行使した場合の価値のほか、満期までに有利な価格変動が起こる可能性を反映した時間価値があります。満期が近づくと、その可能性が狭まるため時間価値は一般に減少します。
買い手側のセータは、他条件一定なら一日経過あたりの理論価格の変化として示され、通常はマイナスになります。売り手側は時間価値の減少が有利に働くことがありますが、原資産価格が急変するリスクや損失が大きくなり得る点を抱えます。
「一日分の損失」が毎日同じではない
セータは一定ではありません。満期までの期間、原資産価格と権利行使価格の位置、予想変動率などで大きさが変化します。特に満期直前は時間価値の減少が速くなることがありますが、あらゆるオプションで同じ形になるわけではありません。
カレンダー上で一日経過したから、実際のプレミアムがセータ分だけ下がると決まるわけでもありません。株価や指数、IVの変化が同時に起きれば、セータの影響は打ち消されたり上回られたりします。オプション価格の要因を分けて見るための理論指標として使います。
オプションを保有する前に
満期が近い権利を買うと、少額のプレミアムで大きな変動を狙える一方、時間価値が速く減る場合があります。行使条件、満期日、取引単位、手数料を理解せずに「安いから」と選ばないようにします。セータ単独で利益可能性を測らず、デルタやベガと合わせて考えるのが基本です。
売りポジションでは時間価値の減少がプラスに働くように見えても、急な価格変動で損失が膨らむ可能性があります。セータだけを切り出すのではなく、建玉全体のデルタや必要証拠金を含めてリスクを捉えます。