IPO エブリー 607A|IPO初値は294円 2026年8月4日 初値(公開価格比) 294円(+27.8%) 初日終値 240円 デリッシュキッチン|広告支援|リテールメディア kabutrack.com

まず結論

エブリーは8月4日付で東証グロース市場へ上場し、初値は294円となりました。公開価格230円に対する上昇率は27.8%です。ただし、終値は240円まで下がり、公開価格比では4.3%高に上げ幅を縮めました。

事業テーマは分かりやすく、2026年6月期第3四半期累計では黒字へ転じました。ただ、公開株式は公募より売出しの比重が大きい案件です。初値だけでなく、売買一巡後の出来高と値持ち、利益成長が継続するかを分けて見たいIPOです。

IPO基本情報

項目内容
会社名株式会社エブリー
証券コード607A
上場日2026年8月4日
上場市場東証グロース
公開価格230円
初値294円
公開価格比+27.8%
初日終値240円
売買単位100株
公募株式数1,105,300株
売出株式数4,815,100株
オーバーアロットメント888,000株
上場時発行済株式総数20,738,108株
公開価格ベースの時価総額約47.7億円
OAを含む吸収金額約15.7億円
主幹事SMBC日興証券

時価総額は公開価格230円と上場時発行済株式総数、吸収金額は公開価格と公募・売出し・OA株式数を使った概算です。

何をしている会社か

エブリーは、レシピ動画メディア「デリッシュキッチン」を中心に、メディア運営と広告ソリューションを手掛けます。食品メーカーなどの広告主には動画や購買データを活用したマーケティング支援、小売企業には店頭サイネージや小売アプリを含む「retail HUB」を提供しています。

収益の柱は広告主向けのマーケティングソリューションです。生活者へのオンライン接点と、スーパーマーケットなどの店頭接点をつなげられるかが、単なるレシピメディアとの違いになります。

上場初日の結果と見るポイント

売出し中心の需給

公募110万5,300株に対し、売出しは481万5,100株です。既存株主の換金色が強い構成であり、初値形成後も売買が一巡するまでの値動きには注意が要ります。

黒字転換後の利益率

2026年6月期第3四半期累計は売上高38.30億円、営業利益3.23億円でした。会社の2026年6月期予想は売上高50.16億円、営業利益3.45億円。第4四半期の費用増を織り込んだ計画で、上場後は売上高より営業利益率とキャッシュ創出力が問われます。

リテールメディアの拡張性

デリッシュキッチンの利用者基盤を、広告案件の継続受注や店頭サイネージ、小売アプリへ広げられるか。顧客数だけでなく、大口顧客の増加と顧客単価が成長の質を映します。

初値結果の評価

公開価格230円を会社予想EPS16.88円で割ると、予想PERは約13.6倍です。初値294円では約17.4倍、初日終値240円では約14.2倍となります。公開価格を上回って始まった一方、終値は初値から18.4%下落しました。広告予算への感応度や売出し中心の需給を考えると、初値の強さだけで判断できる案件ではありません。

初値騰落率は(294円 - 230円) ÷ 230円で算出しています。上場初日の出来高は17,187,700株でした。今後は、売買一巡後に公開価格を維持できるかと、黒字転換後の利益が次期にも続くかを確認します。

関連ページ

まとめ

エブリー(607A)は2026年8月4日、公開価格230円で東証グロース市場へ上場しました。初値は294円、初日終値は240円です。動画メディアの知名度に加え、広告支援とリテールメディアをどこまで収益化できるかが中期的な評価軸です。

上場初日は初値が目立ちます。しかし、この銘柄で長く残る論点は、売出し株を消化した後の需給と、黒字転換を一過性にしない利益率です。

出典