今日の見方
7月9日の日本株はかなり強く戻しました。ただ、今日7月10日は「戻ったから強い」と決める日ではなく、戻りに出来高と次の買い手が続くかを見る日です。半導体株は米SOX高が支えになりますが、前日に日本株も大きく反発しているため、朝高後の利益確定は意識されます。
決算ではファーストリテイリングの指数寄与、セブン&アイHDの上方修正と自己株式消却、ローツェの半導体装置需要、ワッツと大黒天物産の小売コスト吸収力を見たいところです。優待・自社株買い材料は短期資金が集まりやすい一方、業績の裏付けが弱いと上昇後の反動も出やすい。そこは少し冷静に見たい朝です。
注目ニュース
1. 日経平均は7月9日に大幅反発、半導体株の戻りが主役
日経平均は2026年7月9日に67,743.85円で引け、前日比924.80円高でした。TOPIXも4,020.37と13.94ポイント上昇し、AI・半導体関連への買い戻しが目立った一日でした。
投資家が見る点: 今日の焦点は、半導体株の戻りが一日反発で終わるか、出来高を伴って継続するかです。前日上昇分が大きいため、寄り後に買いが続くかを見たい局面です。
2. 米NASDAQ高、SOX上昇で日本の半導体装置株に追い風
2026年7月9日の米国市場ではNASDAQ Compositeが上昇し、PHLX Semiconductor Index(SOX)も前日比で上昇しました。半導体関連の地合いは、東京市場の装置株やAI関連株に追い風として意識されます。
投資家が見る点: SOX高はローツェ、東京エレクトロン、アドバンテストなどの材料になりやすい一方、日本株側は前日に先に戻しています。朝高後の利益確定をこなせるかが大事です。
3. ファーストリテイリング、3Q累計は大幅増益で通期純利益5,000億円見通し
ファーストリテイリングは2026年7月9日、2026年8月期第3四半期累計で売上収益3兆651億円、事業利益5,927億円、親会社帰属四半期利益4,260億円を発表しました。通期の親会社帰属当期利益は5,000億円見通しです。
投資家が見る点: ファストリは日経平均への寄与度が大きい銘柄です。好決算そのものより、海外ユニクロの成長と通期上方修正を市場がどこまで織り込んでいたかが株価反応を分けます。
4. セブン&アイHD、1Q経常89.1%増益と自己株式消却
セブン&アイHDの2027年2月期第1四半期は、営業収益2兆3,788億円、営業利益1,050億円、経常利益1,007億円でした。経常利益は前年同期比89.1%増で、自己株式284,297,500株の消却も決議しています。
投資家が見る点: 業績と資本政策が同時に出た点は前向きです。ただ、市場は国内コンビニだけでなく、海外コンビニ、再編、資本効率まで見ています。良い数字でも、説明力が問われる局面です。
5. ローツェ、1Qは増収増益で半導体装置株の確認材料
ローツェの2027年2月期第1四半期は、売上高372.06億円、営業利益102.30億円、親会社株主に帰属する四半期純利益82.10億円でした。営業利益は前年同期比21.2%増です。
投資家が見る点: 半導体装置株の中で、業績確認が進んだ銘柄として短期資金が入りやすい材料です。もっとも、SOX高だけで買うより、受注や地域別需要の持続性を確認したいところです。
6. 大黒天物産、今期は経常39.4%増益見通し
大黒天物産の2026年5月期は売上高3,192.08億円、経常利益54.50億円で着地しました。2027年5月期は売上高3,441億円、経常利益76億円を見込み、経常利益は39.4%増の計画です。
投資家が見る点: 物価高局面ではディスカウント業態に資金が向きやすい一方、前期は増収でも利益が落ちました。人件費、物流費、出店コストを吸収できるかが次の確認点です。
7. ワッツ、3Q経常39.3%増益で優待も再開
ワッツの2026年8月期第3四半期累計は、売上高480.10億円、経常利益14.16億円でした。通期経常利益15億円に対する進捗率は94.4%で、2026年8月31日時点の200株以上株主に1,500円相当の防災グッズ詰め合わせを贈る優待再開も発表しています。
投資家が見る点: 業績進捗と優待再開が重なり、個人投資家の目に入りやすい材料です。短期では優待買いが入りやすい半面、優待だけで評価が続くかは利益率と配当余力次第です。
8. JELLY BEANS GROUP、株主優待を拡充
JELLY BEANS GROUPは2026年7月9日、株主優待制度の変更と新制度導入を発表しました。2026年7月31日時点の株主から、無料プレゼント、割引、長期保有特典、スペシャルオファーチケット、株主優待ガチャなどを拡充します。
投資家が見る点: 小型株では優待拡充だけで短期資金が入りやすいです。ただ、優待の実質価値は利用条件で変わります。業績改善を伴わない優待材料は、上昇後の反動も見ておきたいところです。
9. プログリット、発行済株式9.99%上限の自社株買い
プログリットは2026年7月9日、自己株式の取得とToSTNeT-3による買付けを発表しました。上限は1,250,000株、発行済株式総数の9.99%、取得総額は9億3,750万円です。
投資家が見る点: 発行済株式の約1割規模はかなり大きく、需給面の下支えとして意識されます。あわせて第3四半期決算の売上成長、利益率、M&A後の統合負担も見る必要があります。
10. 今日の決算予定とIPO、安川電機・イオン・良品計画・チャットプラスに注目
2026年7月10日は、安川電機、イオン、良品計画、竹内製作所、古野電気などの決算発表が予定されています。IPOではチャットプラスが7月15日上場予定、公開価格は1,080円。ティアフォーは7月22日上場予定で、需要申告期間は7月10日までです。
投資家が見る点: 安川電機は設備投資とロボット需要、良品計画は内需消費、イオンは小売全体の温度感を見る材料です。IPOはAI・自動運転テーマですが、地合い次第で初値の振れが大きくなります。
確認しておきたい日程
| 日付 | 確認イベント |
|---|---|
| 2026年7月10日 | 安川電機、イオン、良品計画、竹内製作所、古野電気などが決算発表予定 |
| 2026年7月10日 | プログリットがToSTNeT-3で自己株式取得予定 |
| 2026年7月10日 | ティアフォーの需要申告期間最終日 |
| 2026年7月15日 | チャットプラスが東証グロースへ上場予定 |
| 2026年7月22日 | ティアフォーが東証グロースへ上場予定 |
| 2026年7月31日 | JELLY BEANS GROUPの新優待制度の初回基準日 |
| 2026年8月31日 | ワッツの株主優待再開の基準日 |
関連ページ
- ファーストリテイリング(9983)銘柄分析
- セブン&アイHD(3382)銘柄分析
- ローツェ(6323)決算ノート
- 大黒天物産(2791)決算ノート
- ワッツ(2735)決算ノート
- ワッツが株主優待を再開
- ジェリービーンズグループが株主優待を拡充
- プログリット(9560)銘柄分析
- 2026年IPO年間上場企業一覧
- チャットプラス(598A)銘柄分析
- ティアフォー(593A)銘柄分析
出典
- 日経平均プロフィル「ヒストリカルデータ」(2026年7月9日データ、2026年7月10日確認)
- 日本取引所グループ「Stock Price Index - Real Time Values」(TOPIX確認、2026年7月10日確認)
- NASDAQ「NASDAQ Composite Index Historical Data」(2026年7月10日確認)
- NASDAQ Global Indexes「PHLX Semiconductor」(2026年7月9日データ、2026年7月10日確認)
- ファーストリテイリング「決算説明会」(2026年8月期第3四半期、2026年7月9日開示)
- セブン&アイ・ホールディングス「2026年ニュース」(2026年7月9日開示)
- ローツェ「IRライブラリ」(2026年7月9日開示)
- 大黒天物産「IR情報」(2026年7月9日開示)
- ワッツ「株主・投資家情報」(2026年7月9日開示)
- ジェリービーンズグループ「IRニュース一覧」(2026年7月9日開示)
- プログリット「IR」(2026年7月9日開示)
- 日本取引所グループ「新規上場会社情報」(2026年7月10日確認)
- 安川電機「IRカレンダー」(2026年7月10日確認)
- イオン「株主・投資家の皆さま」(2026年7月10日確認)
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