今日の見方
8月29日は土曜日のため、次の現物取引は8月31日(月)です。週明けは、ドル円が160円台で定着するのか、介入警戒や持ち高調整で円高へ戻るのかを最初に見ます。円安の水準だけで日本株全体の方向を決める局面ではありません。
輸出企業には円換算利益の押し上げ要因になり得る一方、原油・原材料を輸入する企業にはコスト負担が残ります。日経平均の値がさ輸出株だけでなく、TOPIX、銀行株、内需株まで資金が広がるかを分けて確認します。
注目ニュース
1. ドル円、一時160円台前半。7月末の協調介入後で初
8月28日のニューヨーク外国為替市場で、ドル円は一時160円台前半まで上昇し、1か月ぶりに160円台へ下落した。日本時間8月29日8時12分に確認した市場では、価格欄の5時54分時点のUSD/JPY(Bid)は160.102円、高値160.204円、安値159.290円だった。7月末に日米が円安是正の協調介入に踏み切って以降、160円台を付けるのは初めてとなる。
投資家が見る点: 160円という節目に戻ったことで、為替介入への警戒と輸出株の円換算利益が同時に意識される。表示価格はBidで、配信会社や時刻によって差が出るため、週明けは160円台での滞在時間と値動きの速さを確認する。
2. FRB議長の講演で米利上げ観測を意識
FRBのウォーシュ議長は8月28日の講演で、米国のPCE物価指数の前年比上昇率が3.7%、6か月変化率が4.1%で、2%目標を上回っていると説明した。また、金融環境を広く引き締め的とは表現しにくいとの見方も示した。
株価材料として見る点: これを米利上げ観測を強める材料と受け止めた市場の動きが、ドル買い・円売りにつながったとみられる。ただし、次の経済指標や米長期金利で見方は変わる。ドル円だけでなく、金利の方向を並べて見る。
3. 日本株は輸出株の追い風と輸入コストを同時に確認
円安は海外売上の円換算額を押し上げやすく、自動車、機械、電機などに連想買いが入りやすい。一方、燃料、原油、穀物などを輸入する空運、電力、食品、外食、小売では、仕入れ負担が増えやすい。影響は海外生産比率、価格転嫁、為替予約で企業ごとに異なる。
投資家が見る点: 会社の想定為替レート、海外売上比率、営業利益率を確認し、円安メリットを業種一括で扱わない。急な円高反転が起きた場合は、輸出株と日経225先物の反応も確認する。
確認しておきたい日程
| 日付 | 確認事項 |
|---|---|
| 2026年8月31日 | 週明けのドル円、日経225先物、輸出株と内需株の初動 |
| 今後の米経済指標発表日 | 米金利と利上げ観測の変化 |
| 今後の当局発言 | 為替の急変動や介入に関するけん制の有無 |