今日の見方
9月の比較でまず見るのは、固定10年の一斉引き上げです。みずほ銀行の年3.45%が5行で最も低く、三井住友信託銀行の年4.195%が最も高い水準です。ただし、各行の「最優遇」は給与振込、アプリや口座の利用、審査結果、保証料の支払方法などの条件を含むため、単純な商品ランキングにはできません。
銀行株の材料としては、貸出金利の上昇がそのまま利益増になるわけではありません。預金金利や市場調達費用も上がり、住宅ローンの借入需要や競争環境にも影響します。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)などを見る場合は、金利水準だけでなく、貸出残高、預金コスト、利ざや、信用コストを同じ決算で追う局面です。
注目ニュース
1. 固定10年は大手5行がそろって引き上げ
2026年9月に実行する新規借入の固定10年は、三菱UFJ銀行が年3.63%、三井住友銀行が年3.70%、みずほ銀行が年3.45%、りそな銀行が年3.955%、三井住友信託銀行が年4.195%です。前月からの引き上げ幅は各行で異なり、年0.04~0.16ポイントでした。
投資家が見る点: 固定金利は長期金利や市場環境の影響を受けやすく、今回の動きは住宅購入者の固定型ローン負担が増す方向です。5行の差は大きく見えますが、保証料型と融資手数料型、団信の保障範囲が違うため、金利だけで有利不利を決めると比較を誤ります。
2. 変動金利は三菱UFJ銀行と三井住友銀行が0.25ポイント上昇
9月適用の新規借入の変動金利は、三菱UFJ銀行が年1.195%、三井住友銀行が年1.525%です。両行とも前月から年0.25ポイント上がりました。みずほ銀行は年1.025%、りそな銀行は年0.950%、三井住友信託銀行は年1.080%の表示です。
投資家が見る点: 変動型は借入後の金利見直し時期や返済額のルールが銀行ごとに異なります。新規借入時の数字だけでは、将来の返済負担や銀行の利ざやを測れません。日銀の政策運営、短期プライムレート、預金への金利還元が次の確認材料になります。
3. 三菱UFJ銀行は借入期間40年でも金利上乗せなしを掲げる
三菱UFJ銀行の公式金利ページでは、2026年9月の新規借入について、借入期間40年でも金利上乗せなしと説明しています。変動金利は年1.195%、固定10年は年3.63%で、借入期間は2年以上40年以内です。適用には給与振込や普通預金、インターネットバンキングなどの条件があります。
株価材料として見る点: 長期借入の金利条件を抑える施策は、返済期間を長く取りたい顧客への訴求になります。一方、借入期間が長いほど残高が長く残る反面、金利上昇時の返済リスクも長期化します。銀行側では、金利競争による新規獲得と、貸出採算の維持を分けて見ます。
4. 5行比較は「表面金利」から総返済コストへ
各行の公式ページは、表示金利の適用条件や、借入時の融資手数料、保証料、団体信用生命保険の扱いを別々に示しています。実際の適用金利は審査や商品コースで変わり、申込時ではなく借入日の金利が適用される商品もあります。
投資家が見る点: 住宅ローン利用者は、変動か固定かを先に決め打ちせず、金利上昇時の返済額、固定期間終了後の条件、繰上返済手数料まで含めて比較する必要があります。銀行株では、低金利でのシェア争いが続くのか、預金・貸出の価格転嫁が進むのかが業績の分かれ目です。
確認しておきたい日程
| 日付 | 確認事項 |
|---|---|
| 2026年9月1日 | 5行の9月適用金利が始まる。実行日に適用される金利は商品条件を確認 |
| 2026年9月中 | 各行の10月適用金利、短期プライムレートや長期金利の動きを確認 |
| 次回決算発表 | 貸出残高、預金コスト、利ざや、信用コストへの影響を確認 |
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出典
- 三菱UFJ銀行「住宅ローン金利」(2026年9月適用分を2026年8月31日確認)
- 三井住友銀行「住宅ローン」(2026年9月適用分を2026年8月31日確認)
- みずほ銀行「住宅ローンの金利一覧」(2026年9月適用分を2026年8月31日確認)
- りそな銀行「住宅ローン」(2026年9月適用分を2026年8月31日確認)
- 三井住友信託銀行「金利一覧」(2026年9月適用分を2026年8月31日確認)
※本記事は各行の公式情報を基に住宅ローン金利と銀行株の確認ポイントを整理したもので、特定の金融商品や銘柄の売買・借入を勧めるものではありません。金利、手数料、審査条件、団信の保障内容は変更される場合があるため、申込みや投資判断の前に各行の最新条件をご確認ください。