燧原科技688801 IPO 2026年9月1日 燧原科技の公開価格、発行株数、申込日、AI半導体IPOの確認点を示す図 燧原科技 688801 2026.09.01 IPO 9月2日申込、AI半導体IPO 公開価格、赤字、テンセント依存を分けて見る 公開価格 142.18元 調達額 約61.19億元 申込日 9月2日 確認点:初値 / 収益化 / 顧客分散 / 供給力 kabutrack.com

今日の見方

9月2日の申込は、上場初日の売買ではない。今回の発行公告で確定したのは公開価格と申込日であり、初値や上場後の評価はまだ市場に残されている。短期では申込倍率や初値への期待が先行しやすいが、価格だけで事業価値を判断しないようにしたい。

燧原科技はクラウド向けAIチップ、AIアクセラレータカード、智算システム・クラスター、ソフトウェア基盤を手掛ける。IPOの調達資金は第5世代・第6世代AIチップの研究開発・産業化と、AIソフト・ハード協同イノベーションに充てる計画だ。競争力を見るなら、製品世代の更新だけでなく、出荷量、毛利率、ソフトウェアの継続利用を追う必要がある。

以下の円換算は、中国外貨交易センターが2026年9月1日に公表した仲値「100円=4.2301元」から、1元=約23.64円として計算した概算である。実際の為替レートや送金条件によって金額は変わる。

注目ニュース

1. 公開価格142.18元、9月2日にオンライン・オフライン申込

燧原科技は2026年9月1日付の「首次公开发行股票并在科创板上市发行公告」で、公開価格を1株142.18元(約3361円)、発行株数を4303万5173株とした。申込日は9月2日で、オンライン・オフラインともに同日が受付日となる。発行公告の記載による予定調達額は約61.19億元(約1446億円)だ。

投資家が見る点: 9月2日は申込日で、初値形成日とは異なる。発行後の上場日、初値、売買高、ロックアップ解除時期を分けて確認し、申込倍率だけで株価の方向を決めない。

2. 2025年の静的P/Sは61.80倍、赤字企業のためPERは使いにくい

会社の投資リスク特別公告では、公開価格142.18元に基づく2025年の摊薄後静的市収率は61.80倍とされている。燧原科技は2025年に売上高約9.90億元(約234億円)、親会社株主に帰属する純損失約11.64億元(約275億円)を計上しており、利益を基準にしたPERでは評価しにくい段階にある。

株価材料として見る点: P/Sが同業平均を下回るとの説明があっても、売上高が利益やキャッシュに変わるとは限らない。2026年上半期の売上高見込み10.6~11.5億元(約251~272億円)に対し、親会社株主に帰属する純損失は5.77~6.08億元(約136~144億円)の見込みで、上場後は成長率よりも赤字縮小の持続性が問われる。

3. テンセント関連売上が2025年に83.79%、株主と顧客の集中が同時に存在

2026年6月18日付の登録稿によると、燧原科技のテンセント科技(深圳)への直接販売とAVAP方式の販売を合計した2025年売上高は8億2965.20万元(約196億円)で、同期の営業収入の83.79%を占めた。テンセント科技と関連会社は上場前の主要株主で、合計持株比率は20.26%だった。

投資家が見る点: 大口顧客との深い協業は量産・検証を進める支えになる一方、購入計画や価格、他社への切り替えが業績を左右しやすい。新規顧客の売上比率、テンセント以外への出荷、関連取引の価格と回収条件が、上場後に見るべき数字になる。

4. 調達資金は第5・第6世代AIチップと協同イノベーションへ

今回のIPOでは、新株を発行して調達した資金を、基于第5世代AIチップ系列製品の研究開発・産業化、第6世代AIチップ系列製品の研究開発・産業化、先進AIソフト・ハード協同イノベーションの3分野に投入する計画だ。日本語の事業名は会社開示の内容を要約した。

投資家が見る点: 資金使途は将来の製品力を支えるが、研究開発費が先に膨らむ可能性もある。製品の量産時期、サプライチェーンの確保、顧客の検証から継続発注への移行、営業キャッシュフローの改善を順番に確認する。

確認しておきたい日程

日付確認事項
2026年9月1日発行公告、投資リスク特別公告を確認。公開価格142.18元(約3361円)を確定
2026年9月2日燧原科技(688801)のオンライン・オフライン申込
2026年9月4日オンライン・オフラインの缴款期限。中签結果などの開示を確認
今後開示科創板での上場日、初値、上場後の顧客・利益動向

関連ページ

出典