日本株の信用取引動向 2026年9月11日

市場全体の信用残

JPXの「信用取引現在高」による二市場計は、信用売り残が450,846千株、前週比1,274千株増でした。前週残高は449,572千株で、増加率は0.28%です。信用買い残は3,569,029千株、前週比51,299千株増。前週残高3,517,730千株から1.46%増えました。

信用倍率は買い残を売り残で割って算出しています。3,569,029千株 ÷ 450,846千株 = 7.9163倍で、表示は7.92倍としました。前週は3,517,730千株 ÷ 449,572千株 = 7.8246倍、表示7.82倍です。売り残も増えましたが、買い残の増加幅が大きく、倍率は上向きました。

金額ベースでは、売り残が795,907百万円と前週比50,214百万円減、買い残が6,645,605百万円と165,330百万円増でした。株数と金額は異なる動きを示すため、信用倍率は株数ベースで計算しています。

「信用取引現在高(一般信用取引・制度信用取引別)」では、売り残のうち一般信用が155,835千株、前週比16,207千株増、制度信用が295,011千株、14,933千株減でした。買い残は一般信用が1,891,968千株、16,698千株増、制度信用が1,677,061千株、34,601千株増です。

銘柄別の主な変化

「銘柄別信用取引週末残高」から、投信等、小計、合計を除き、普通株式の前週比を比較しました。数字は9月11日申込み現在、単位は株です。以下は残高の増加幅による機械的な順位です。

売り残が増えた上位3銘柄

銘柄コード売り残高前週比
オンコセラピー・サイエンス45647,380,600+3,726,700
シンプレクス・ホールディングス43739,155,300+2,195,100
ヤマダホールディングス98312,575,700+1,416,100

買い残が増えた上位3銘柄

銘柄コード買い残高前週比
日産自動車720154,778,400+5,830,900
ソニーフィナンシャルグループ872973,095,300+5,171,300
三菱UFJフィナンシャル・グループ830636,175,700+4,784,700

市場全体の集計表は千株単位、銘柄別のPDFは一株単位です。さらに、銘柄別PDFの総合計は売り450,810,110株、買い3,566,629,371株で、週次集計表の数値とは一致しません。本稿では定義の異なる値を足し合わせず、市場全体の倍率は「信用取引現在高」、ランキングは個別銘柄表に分けて記載しています。

投資家が見る点

信用倍率7.92倍は、売り残に比べて買い残が多い状態を示します。ただし、倍率の上昇は買い残が積み上がった場合だけでなく、売り残が減った場合にも起こります。今回のように両方が増えた週は、買い残の増加が将来の返済売りにつながる可能性と、売り残の増加が買い戻し需要になる可能性を切り分けて見ます。

信用売り残は信用取引の売り建玉であり、現物を含む市場全体の空売り残高ではありません。信用買い残も投資家全体の強気ポジションを網羅する指標ではないため、株価、出来高、決算など別の情報と組み合わせて確認します。上位銘柄の増減だけから、業種全体への資金流入や株価の方向を断定することはできません。

次回公表の確認

JPXの公表スケジュールでは、9月18日申込み現在の「銘柄別信用取引週末残高」「信用取引現在高(一般信用取引・制度信用取引別)」「信用取引現在高」は、例外的に2026年9月25日に公表する予定です。9月19日現在、同じ基準日の完全な週次セットはまだ掲載されていません。

また、9月27日にシステム移行、9月28日から公表資料の変更が予定されています。移行可否は9月27日20時ごろにJPXが案内するとされているため、9月25日以降は実際に掲載された資料名、基準日、単位を確認して比較します。9月17日申込み分の個別日次資料は掲載済みですが、週次3資料とは基準日が異なるため、本稿の市場全体集計には混在させていません。

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出典