今日の見方
7月の改定値はPCE価格が前月比0.1%、コアも0.1%上昇で、8月は総合の伸びが強まった。前年比では7月の総合3.7%、コア3.3%から鈍化した一方、月次の物価圧力は残る。消費は財が1,141億ドル、サービスが767億ドル増え、名目・実質とも前月を上回った。
市場への見立てでは、強い消費と物価の粘着性が米金利を押し上げれば、ドル円上昇は輸出株の支えとなり得る。一方、米長期金利上昇は半導体など高PER株の評価に重荷となる可能性がある。貯蓄率4.1%が消費余力の低下を示すか、次月の所得・消費も続けて確認したい。
注目ニュース
1. PCE価格は前年比3.4%、コア3.0%
総合PCE価格指数は前月比0.3%、前年比3.4%上昇した。食品・エネルギーを除くコアは前月比0.2%、前年比3.0%上昇。前年比は鈍化したが、月次では物価上昇が続いた。
投資家が見る点: インフレの鈍化傾向と足元の再加速を分け、米2年・10年債利回りがどちらを重視するかを見る。
2. 個人消費は0.9%増、所得は0.2%増
名目PCEは1,908億ドル、前月比0.9%増えた。実質PCEは0.6%増。個人所得は666億ドル、0.2%増、可処分所得は686億ドル、0.3%増だった。
投資家が見る点: 消費の伸びが所得を上回った点と、財・サービス双方に増加が広がった点を確認する。小売、旅行、決済関連への波及は企業業績で検証したい。
3. 貯蓄率は4.1%
個人貯蓄は9,902億ドル、可処分所得に対する貯蓄率は4.1%だった。消費を支える余地と、家計が物価上昇を吸収する余力の両方に関わる数字だ。
株価材料として見る点: 強い消費だけで景気拡大を断定せず、信用残高や延滞、雇用との組み合わせを見る。発表直後の未確認市場値は掲載しない。