産業別では製造業・鉱業が増加

実質季節調整系列の付加価値額は、製造業が前期比1.7%増、鉱業が4.1%増だった。農林水産業は1.3%減。経済活動計は0.8%増で、卸売・小売業は2.0%増、金融・保険業は3.2%増となる一方、宿泊・飲食サービス業は2.0%減だった。

製造業の中では電子部品・デバイスが7.9%増、情報・通信機器が21.9%増。製造業全体の数字だけでは見えにくい差がある。特定業種の大きな伸びを、製造業全般の回復と読み替えるのは早い。

GDP速報との違い

生産QNAは経済活動別の付加価値を示す参考系列で、今回の推計は4~6月期2次QEを基礎にしている。支出側GDPの新たな改定ではない。見出しの「経済活動計0.8%増」をGDP成長率と取り違えないようにしたい。

製造業や小売の実績は企業業績を考える材料の一つになるが、この統計だけで個社の売上や株価への波及は判断できない。次の四半期の系列と、企業が開示する受注・販売動向を合わせて見る必要がある。

出典