米卸売在庫と売上高:2026年8月

売上高の伸びが在庫を上回る

8月末の卸売在庫は9,642億ドルで、改定後の7月から0.5%増えた。前年同月比は6.4%増。速報値では前月比0.7%増だったため、今回は0.2ポイント下方改定された。7月の伸びは1.4%に上方改定されている。

卸売売上高は8,175億ドル、前月比1.8%増、前年同月比15.6%増。在庫販売比率は1.18カ月で、前年同月の1.28カ月を下回った。いずれも季節・営業日調整済みだが、物価変動は調整されていない。名目額の増加を、そのまま販売数量の伸びとはみなせない。

景気判断への使い方

在庫販売比率が前年より低く、在庫対売上高の水準は小さい。ただし、在庫販売比率は売上高と在庫の双方で動く指標で、最終需要や企業の利益を直接示すものではない。耐久財・非耐久財の内訳や、次の小売・企業在庫統計と合わせて判断したい。

日本株や為替への直接的な効果はこの統計だけでは測れない。米金利やドル円が動いた場合も、ほかの経済指標や市場材料と切り分ける必要がある。次回の卸売統計は11月9日に公表予定だ。

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