2026年9月マネーストック速報

内訳と見方

マネーストック速報の残高は月中平均です。M2の原系列は8月改定値1,296.5兆円から9月の1,295.6兆円へ減少しましたが、季節調整済み残高は1,294.6兆円から1,297.2兆円へ増えました。季節調整前の月次差だけで資金量の基調を判断しないよう、前年比や季節調整済み系列と併せて読みます。

M3の内訳では現金通貨が1.3%減、預金通貨は横ばい、準通貨は4.7%増でした。広義流動性の構成項目では投資信託が14.0%増、国債が19.5%増です。投資信託の計数は累積純投資額で、運用資産の値上がり率を表すものではありません。

投資家が見る点

預金の種類や残高の変化は、銀行の資金調達コストを考える際の背景になります。各行の預金金利、貸出金利、信用コストと照らし合わせて初めて収益への含意を検討できます。マネーストックは家計・企業などが保有する通貨の指標で、銀行株の利益や株式購入額そのものではありません。

今回の速報では2026年1月以降の計数が訂正されています。月ごとの比較には同じ資料の改定後の数値を使います。マネーストックと、日銀当座預金を含むマネタリーベースは対象範囲が異なる統計です。

出典