2026年10月15日 日本株朝刊

今日の見方

10月14日の東京市場は、日経平均が前日比33円23銭安(0.05%)の6万7,744円29銭、TOPIXが13.89ポイント安(0.34%)の4,096.78で終了しました。日経平均の下げは小幅でしたが、TOPIXも下落。前場の反発を保てず、ASML決算後に半導体株が売られた流れが残っています。グロース市場250指数も1.94%安で、値下がりは大型半導体株だけにとどまりませんでした。

その後の米国では9月CPIが発表され、SOXは10月14日終値で前日比3.18%安となりました。東京では前日の弱さに米半導体株安が重なり、寄り付き後に半導体関連株へ買いが戻るかが最初の確認点です。指数の値だけでなく、上昇銘柄数や半導体以外の業種にも買いが広がるかを見ます。先物の気配が強くても、寄り後に値上がり銘柄が増えないなら、指数寄与度の高い一部銘柄だけで持ち上げた相場かもしれません。

注目ニュース

1. 米CPI後、FRBの利上げ観測が強まる

米労働統計局(BLS)が10月14日に発表した9月CPIは、総合が前月比0.6%、前年同月比3.7%上昇しました。ガソリンは前月比9.1%上昇し、総合指数の月間上昇の半分超を占めています。食品・エネルギーを除くコアは前月比0.3%、前年比2.6%でした。コアの前年比は8月の2.4%から加速しましたが、月次の伸びは8月と同じです。総合の伸びだけでなく、エネルギーを除いた動きも併せて見る局面です。

投資家が見る点: CMEの10月14日付解説では、CPI後に10月FOMCでの利上げ確率が22%から32%へ上昇したとしています。これはFRBの政策観測で、日銀の利上げを示す材料ではありません。FRB会合は10月27、28日の予定です。米金利が上昇すれば高PERの半導体株には評価面の重さとなり得ますが、CPIだけで東京市場全体の方向は決まりません。

2. 米半導体株安と前日の東京市場の失速

Nasdaqが公表するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は、10月14日に11,820.34で終了し、前日比388.45ポイント(3.18%)下落しました。東京市場でも14日、ASMLの決算公表後に半導体関連株の一角が売られています。

投資家が見る点: 米株安がそのまま日本株の下落幅を決めるわけではありません。東京エレクトロンやアドバンテストの値持ちに加え、周辺銘柄にも売りが広がるかが注目点です。前日の東京市場では、東京エレクトロンが後場に下げ、日経平均の小幅安の裏で半導体株の重さが出ました。寄り付き後、前場を通じて安値を切り下げないかも観察材料です。

3. 8時50分に8月機械受注

内閣府は10月15日8時50分に、8月分の機械受注統計を公表する予定です。民需(船舶・電力を除く)の受注は設備投資の先行指標として見られます。

投資家が見る点: 公表は東京市場の寄り付き前です。製造業・機械株の反応に加え、船舶・電力を除く民需の3カ月移動平均や製造業・非製造業の内訳も、単月の増減と合わせて判断材料になります。

4. TSMCの決算説明会は日本時間15時開始

TSMCは10月15日14時(台湾時間)から第3四半期の決算説明会を開く予定です。日本時間では15時から16時30分までで、東京市場の取引終了時刻をまたぎます。

投資家が見る点: 売上や利益率の実績に加え、AI向け需要、設備投資、先端工程の供給見通しが焦点です。説明会は日本時間15時開始で、現物株の取引終了まで30分しかありません。発言の要旨が場中に伝わるか、引け後の評価になるかで、東京株の反応時点も変わります。

5. ルクレなど3銘柄が新規上場

10月15日はルクレ(648A)が東証グロース市場に上場します。公募・売出価格は1,480円です。同日にはグローバルX 中国半導体・トップ10 ETF(650A)と、グローバルX 国土強靭化-日本株式 ETF(651A)も上場予定です。

投資家が見る点: ルクレは初値形成と売買の厚み、ETFは寄り付き後の価格と基準価額の関係が確認点です。650Aは中国半導体株指数に連動する商品で、米国上場株のSOXとは対象が異なります。新規上場の値動きを、既存の半導体株全体への資金流入と混同しないようにします。

6. 決算発表はSHIFT、東宝など

10月15日は、パソナグループ、グロービング、SHIFT、東宝などの決算発表が予定されています。KABUTRACKの週間カレンダーでは、各社の公式IRで予定を確認できた16銘柄を掲載しています。

投資家が見る点: SHIFTは案件単価や稼働率、人員増と利益率の関係、東宝は映画興行・映像・演劇・不動産の収益構成が見どころです。北の達人は既存商品の販売数量や広告費、パソナは人材サービスの需要と利益率が確認材料になります。発表時刻は会社ごとに異なるため、決算カレンダーに載る予定と当日の公式IR更新を分けて見ます。

寄り付き後の確認順

  1. 米半導体株安を受けた東京エレクトロン、アドバンテストなどの値持ちと、半導体以外への売りの広がり。
  2. CPI後の米金利・為替の動き。FRBの利上げ観測と日銀の政策観測を分けて整理。
  3. 8時50分の機械受注、ルクレなどの初値形成、午後のTSMC説明会。

寄り付き前の米金利・為替と先物は、観測時刻をそろえて比較します。10月14日17時50分時点の先物は米CPI発表前の水準で、今朝の値としては扱いません。

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出典