2026年10月14日 日本株夕刊

今日の見方

  • 日経平均は6万7,744円29銭で5日続落。前場の415円高から失速し、日中高値から終値まで663円85銭下げた。
  • TOPIXは0.34%安、東証グロース市場250指数は1.94%安。プライム市場では値下がり銘柄の比率が57.4%となり、日経平均の小幅安以上に弱い地合いだった。
  • 引け後には良品計画の増益決算とリクルートHDの自己株取得期間延長が発表された。10月15日はルクレ(648A)がグロース市場へ新規上場する。

① 本日の日本市場まとめ

日経平均は6万7,942円23銭で始まり、9時10分に6万7,533円10銭まで下落した後、13時31分に6万8,408円14銭まで上昇した。日中値幅は875円04銭。前日まで4営業日で約2,900円下げていたため自律反発が先行したものの、終盤にマイナスへ転じた。

TOPIXは4,116.78で始まり、4,117.02を高値に4,093.94まで下落し、4,096.78で終了。プライム市場の売買高は21億8,982万株、売買代金は7兆4,507億円だった。日経平均採用225銘柄では上昇100、下落124、変わらず1。広い市場でも値下がりが優勢だった。

指数別ではJPXプライム150が0.28%安、JPX日経400が0.15%安、東証REIT指数が0.23%安。TOPIX Core30は0.08%安にとどまった一方、TOPIX Smallは0.67%安、東証グロース市場250指数は1.94%安の781.58で安値引けとなり、小型株の弱さが目立った。

② 朝刊・昼刊から何が変わったか

同日朝刊は作成されていないため、比較対象は昼刊とする。前引けの日経平均は6万8,193円13銭で415円61銭高だったが、大引けは6万7,744円29銭。午後だけで448円84銭下げ、前場の反発をすべて失った。

最大の変化は半導体株だ。昼刊時点で電気機器業は1.05%高、東京エレクトロンは0.78%高だった。ASMLが日本時間14時ごろに7〜9月期決算を発表すると関連株の一角に売りが強まり、東京エレクトロンは1万1,240円、前日比315円安まで下落。日経平均を159円28銭押し下げた。電気機器業指数も大引けでは0.23%安へ転じた。

一方、ファーストリテイリングは7万5,840円で2,050円高となり、日経平均を165円86銭押し上げた。日経平均の小幅安は、この1銘柄の押し上げと半導体株などの押し下げがほぼ相殺した結果であり、相場全体が横ばいだったわけではない。

③ 業種・テーマ別の強弱と寄与銘柄

東証33業種の上昇率上位は、石油・石炭製品1.12%、その他製品0.98%、非鉄金属0.92%、卸売業0.90%、化学0.89%。資源・素材に加え、任天堂などを含むその他製品が相対的に強かった。輸送用機器は0.48%高で、トヨタ自動車は3,011円、27円高だった。

下落率上位は銀行業2.61%、証券・商品先物取引業2.50%、精密機器2.00%、空運業1.92%、医薬品1.37%。10年国債利回りが2.985%へ低下したことや、米大手金融株の下落が銀行株の重荷となった。三菱UFJフィナンシャル・グループは3,482円で1.94%安。

個別寄与では、上昇側がファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、リクルートHD、フジクラ、信越化学工業。下落側は東京エレクトロン、オリンパス、キオクシアHD、テルモ、イビデンが大きかった。前場に1.19%高だったアドバンテストも終値4万380円、20円安まで押し戻された。

④ 為替・金利・先物・海外時間への引き継ぎ

ドル円は10月14日18時04分(日本時間)時点で1ドル=158円47銭前後。円安水準は輸出株の支えだが、国内株の終盤失速を止めるほどの新規材料にはならなかった。金利や債券先物の数値は、確認時刻を特定できないため記載しない。

大阪取引所の日経225先物12月限は夜間取引の10月14日17時50分(日本時間)時点で6万8,280円、前日清算値比120円高。現物終値を535円71銭上回った。これは夜間先物であり、現物市場の終値とは別の指標だ。夜間の戻りが続くかは、米国の9月消費者物価指数と米金利、ASML株の欧米市場での評価に左右される。

⑤ 本日の決算発表

良い:良品計画(7453) 2026年8月期は営業収益9,235億92百万円(前期比17.7%増)、営業利益1,034億36百万円(40.1%増)、純利益764億22百万円(50.3%増)だった。2027年8月期は営業収益1兆140億円、営業利益1,140億円を見込み、売上高は初の1兆円超を計画する。前期配当を6円増額して年38円とし、今期も38円を予定した。発表は大引け後で、株価反応は10月15日に確認する。

注意:明光ネットワークジャパン(4668) 2026年8月期は売上高260億37百万円(4.9%増)に対し、営業利益15億10百万円(10.7%減)、純利益8億42百万円(51.3%減)。増収でも利益が縮小しており、来期計画と採算改善策を精査したい。

評価が割れやすい:PR TIMES(3922) 上期売上高は50億49百万円(前年同期比8.0%増)で、第2四半期として過去最高を更新した一方、営業利益は17億51百万円(7.4%減)。通期売上高予想を103億19百万円へ下方修正したが、配当方針をDOE9%以上へ変更し、年間配当予想を74円30銭へ大幅増額した。

⑥ IPOの新しい動き

10月14日に新たな上場承認は確認されなかった。10月15日はルクレ(648A)が東証グロース市場へ新規上場する。公開価格は1,480円、公募50万株、売出284万株、オーバーアロットメント50万1,000株。東証グロース市場250指数が安値引けした直後だけに、初値形成とその後の出来高が新興市場の投資家心理を測る材料になる。

⑦ 株主還元・株主優待・自社株買い

リクルートホールディングス(6098)は、上限6,400万株・3,500億円の自己株式取得について、取得期限を2026年11月30日から2027年3月31日へ延長した。10月14日までの累計は1,638万4,200株、1,781億35百万円で、金額上限に対する進捗は50.90%。

ダイト(4577)は自己株式の取得と消却を発表し、いちご(2337)も自己株式取得と消却を決議した。サンコーテクノ(3435)、東洋電機製造(6505)、チームスピリット(4397)、エストラスト(3280)も新たな取得方針を開示した。10月14日18時までに新たな株主優待の設定・廃止は確認されなかった。

⑧ 今日動いた注目銘柄

  • ファーストリテイリング(9983):7万5,840円、2.77%高。日経平均を165円86銭押し上げ、指数の下げを小幅に抑えた。
  • 東京エレクトロン(8035):1万1,240円、2.73%安。ASML決算後に売りが強まり、日経平均を159円28銭押し下げた。
  • ソフトバンクグループ(9984):5,351円、0.77%高。前引けの5,424円からは伸び悩んだが、指数寄与はプラスを維持した。
  • キオクシアHD(285A):1万4,690円、3.23%安。メモリー市況の競争激化懸念と半導体株の終盤失速が重なった。
  • オリンパス(7733):1,759円、13.46%安。日経平均を36円88銭押し下げ、精密機器業の下落率を大きくした。
  • 太陽誘電(6976):1万970円、3.59%高。前引けの7.74%高から上げ幅を縮めたものの、電子部品株の中で相対的な強さを残した。

今夜から10月15日に見る3ポイント

  1. 今夜の米9月CPIと米金利:米労働統計局(BLS)の公表予定は米東部時間10月14日8時30分、日本時間では同日21時30分。結果と米金利の反応を確認する。
  2. 日経225先物6万8,280円の維持:現物終値との500円超の上方乖離が朝まで残るか。6万8,000円回復後の東京エレクトロン、アドバンテストの反応が焦点。
  3. 引け後決算とIPO:良品計画、PR TIMESなどの決算反応に加え、ルクレ(648A)の公開価格1,480円に対する初値と出来高を確認する。

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