輸出は13カ月連続増、輸入額の伸びが上回る
| 指標 | 2026年9月速報 | 前年同月比 | 傾向 |
|---|---|---|---|
| 輸出額 | 10兆9,723億円 | +16.7% | 13カ月連続増 |
| 輸入額 | 11兆5,088億円 | +18.9% | 8カ月連続増 |
| 差引 | 5,365億円の赤字 | 赤字額は93.2%増 | 5カ月連続赤字 |
輸出金額の増加に対して、輸出数量指数は1.9%増でした。輸入金額は18.9%増えた一方、輸入数量指数は1.6%減です。金額と数量の動きが異なるため、金額だけで輸出入の実勢を判断しにくい結果です。季節調整値では輸出が前月比1.1%減、輸入が1.9%減、差引赤字は12.1%縮小しました。
半導体関連と自動車が輸出を押し上げ
輸出額では半導体等電子部品が前年同月比49.4%増、自動車が15.1%増、半導体等製造装置が43.9%増でした。半導体関連の設備需要と自動車輸出の堅調さが、全体の増加に寄与しています。
一方、輸入では原粗油が51.1%増、半導体等電子部品が51.4%増、液化天然ガスが39.2%増でした。9月の税関長公示レートの平均は1ドル157.43円で、前年同月より6.7%の円安です。円換算額には数量だけでなく価格や為替の動きも反映されるため、各社の業績への影響は調達条件や海外生産比率と合わせて見る必要があります。
日本株で見るポイント
半導体製造装置や電子部品、自動車関連には輸出増が需要の裏付けとなる可能性があります。ただし、単月の貿易統計だけで受注や企業業績の先行きを決めつけることはできません。輸出金額が前月比で減少した点や、輸出数量の伸びが金額を下回った点も併せて見たいところです。
輸入額の増加と5カ月連続の赤字は、資源価格や円相場を通じて輸入企業のコストに関わります。次は品目・地域別の詳細と、企業の決算に表れる販売数量、販売価格、為替影響を確認する局面です。