今日の見方
今回の材料は「AI需要の失速」と決めつけるには早い内容です。Intelは7〜9月期に増収となり、AmazonのAWSも前年同期比39%増収でした。一方、IntelはPC市場の減速が2027年前半まで続く見通しを示し、AmazonはAI関連投資を主因とする設備投資増で直近12カ月のフリーキャッシュフローが流出しています。
日本株では、半導体関連株の下げを業界全体の需要後退と同一視せず、製品別の需要、受注、顧客企業の設備投資計画を確認します。AI投資を受注に取り込む側の業績と、投資するクラウド企業の売上・キャッシュフローの両方を追う局面です。
注目ニュース
1. Intelは増収でも、PC市場の減速が続くと見込む
Intelは10月29日(米国時間)、2026年7〜9月期の売上高が165億ドル、前年同期比21%増だったと発表しました。売上高、粗利益率、1株利益は会社の事前見通しを上回りましたが、10〜12月期売上高の見通しは150億〜160億ドルで、会社はPC市場の減速が少なくとも2027年前半まで続くと説明しました。
投資家が見る点: PC向けの弱さと、Intelが説明するサーバーCPU需要・供給制約は分けて読みます。Intel固有の製品構成や供給状況だけから、AI向け半導体や製造装置全体の需要を推定することはできません。
2. AmazonはAWSが伸びる一方、AI投資でキャッシュフロー流出
Amazonは10月29日(米国時間)、7〜9月期のAWS売上高が460億ドル、前年同期比39%増だったと発表しました。同時に、直近12カ月のフリーキャッシュフローは424億ドルの流出となり、設備投資の増加は主にAI投資を反映したと説明。2026年の現金設備投資額は約2,200億ドルを見込んでいます。
投資家が見る点: AWSの成長はAI関連需要の強さを示す一方、設備投資が先行すればキャッシュフローへの負担も膨らみます。今後はクラウド売上の伸びだけでなく、投資額が利益と営業キャッシュフローにどう転化するかを確認します。