決算サマリー
| 項目 | 2024年3月中間期 | 2023年9月期 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 総資産 | 84.12兆円 | 63.92兆円 | +31.6% |
| 負債 | 0.26兆円 | 0.25兆円 | 小幅増 |
| 純資産 | 83.86兆円 | 63.67兆円 | +31.7% |
| 1口当たり基準価額 | 82,512.49円 | 67,352.60円 | +22.5% |
| 発行済口数 | 1,016,282千口 | 945,382千口 | +7.5% |
日本円換算は、1米ドル=157.62円を前提としている。円建て投資家にとっては、S&P500の上昇に加えて為替の影響が大きく出た。
定量評価
| 指標 | 2024年3月中間期 | 見方 |
|---|---|---|
| 主要投資資産 | 83.83兆円 | 純資産の大半を有価証券で保有 |
| 主要投資資産構成比 | 99.97% | S&P500連動ETFとしてほぼフルインベスト |
| 現金・その他資産 | 0.03兆円 | 構成比は0.03% |
| 設定口数 | 1,033,100千口 | 期間中の新規設定 |
| 交換口数 | 962,200千口 | 設定を下回る交換 |
設定口数が交換口数を上回り、発行済口数は前期末から増加した。基準価額上昇と口数増加が重なり、純資産は大きく膨らんだ。
ポジティブ要因
基準価額と純資産がそろって上昇
1口当たり基準価額は前期末比22.5%増、純資産は31.7%増となった。円建てのS&P500投資としては、かなり強い中間期である。
設定が交換を上回る
設定口数1,033,100千口に対し、交換口数は962,200千口だった。ETFへの需要が口数増加として表れている。
資産構成はシンプル
主要投資資産の構成比は99.97%で、現金・その他資産は0.03%にとどまる。指数連動ETFとしての基本形は維持されている。
リスク要因
円建ての強さは為替に依存する
換算レートは1米ドル=157.62円だった。円安が追い風になった局面では、反対に円高へ振れたときの下押しも大きくなる。
米国株の調整を直接受ける
1557はS&P500指数に連動する。米国大型株、特に指数寄与度の高い銘柄群が調整すれば、ETFの基準価額にもそのまま影響する。
好調な期ほど期待値が上がる
純資産と基準価額が大きく伸びると、投資家は過去リターンをそのまま将来に延長しやすい。ETFでも価格変動リスクは残る。
財務安全性
2024年3月中間期の総資産は84.12兆円、負債は0.26兆円、純資産は83.86兆円だった。主要投資資産の構成比は99.97%で、S&P500連動ETFとしての資産配分に大きな変化はない。
ETFでは企業の自己資本比率や営業CFではなく、純資産、基準価額、発行済口数、資産構成、乖離率を確認する。
株価への示唆
2024年3月中間期は、基準価額の上昇と口数増加が同時に出た。国内の円建て米国株ETF需要を確認しやすい内容である。
ただし、1557の市場価格はファンド決算だけでなく、日々のS&P500とドル円に連動しやすい。過去半年の強さだけで判断するのは危ない。
今期の総括
2024年3月中間期は、ETFとして強い内容だった。純資産は83.86兆円まで増え、基準価額も82,512.49円に上昇した。
ただ、これは企業業績の改善ではなく、S&P500と為替、ETF需給の組み合わせである。読み方を間違えないことが大事だ。
来期見通し
ETFのため、企業のような業績予想はない。今後は米国株市場、ドル円、米金利、分配金、国内投資家の設定・交換動向を確認することになる。
総合判断
総合判断は中立である。2024年3月中間期は強い数字が並んだが、1557はS&P500への円建て投資手段である。長期保有に向くかどうかは、ファンド決算よりも米国株と為替のリスクを許容できるかで決まる。
出典
本記事は、対象ファンドが開示した中間決算短信を基に作成しています。
- 「令和6年9月期 State Street SPDR S&P500 ETF中間決算短信」、State Street SPDR S&P500 ETF、開示日: 2024-06-19