決算サマリー
| 項目 | 2024年9月期 | 2023年9月期 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 総資産 | 89.18兆円 | 61.13兆円 | +45.9% |
| 負債 | 0.30兆円 | 0.24兆円 | 増加 |
| 純資産 | 88.88兆円 | 60.89兆円 | +46.0% |
| 1口当たり基準価額 | 86,532.30円 | 64,412.71円 | +34.3% |
| 発行済口数 | 1,027,182千口 | 945,382千口 | +8.7% |
日本円換算は、1米ドル=150.74円を前提としている。前期比の伸びには、米国株式市場の上昇と円換算の両方が含まれる。
定量評価
| 指標 | 2024年9月期 | 見方 |
|---|---|---|
| 主要投資資産 | 88.88兆円 | 純資産の大半を有価証券で保有 |
| 主要投資資産構成比 | 99.99% | S&P500連動ETFとしてほぼフルインベスト |
| 現金・その他資産 | 0.01兆円 | 構成比は0.01% |
| 設定口数 | 1,848,950千口 | 期中の新規設定 |
| 交換口数 | 1,767,150千口 | 設定を下回る交換 |
設定口数が交換口数を上回り、発行済口数は増加した。基準価額の上昇に加え、口数増加も純資産拡大に寄与している。
ポジティブ要因
基準価額は大きく上昇
1口当たり基準価額は前年比34.3%増となった。2024年9月期は、S&P500連動ETFとして円建て投資家に強いリターンを示した期である。
発行済口数も増加
発行済口数は1,027,182千口となり、前期末から8.7%増えた。ETF需給としては、設定が交換を上回る形で純資産を押し上げた。
分配金は継続
2024年9月期は、12月、3月、6月、9月の各基準日で分配金が示されている。S&P500連動ETFとして、値上がり益だけでなくインカム面も確認できる。
リスク要因
強い期ほど円高反転リスクを見たい
円建て基準価額の上昇には為替の影響もある。米国株が堅調でも、円高が進むと円建て価格は抑えられる。
米国株の集中リスク
分散ETFではあるが、実質的には米国大型株への集中投資である。米金利、米景気、主要テック株のバリュエーション調整には影響を受ける。
決算短信だけで割安判断はできない
ETFの決算では、純資産増加そのものを企業の成長のように読むべきではない。市場価格と基準価額の乖離、分配、費用、為替、指数の評価水準を合わせて確認したい。
財務安全性
2024年9月期の総資産は89.18兆円、負債は0.30兆円、純資産は88.88兆円だった。主要投資資産の構成比は99.99%で、ファンドとしてはきわめてシンプルな資産構成である。
企業の財務分析ではなく、ETFとしての純資産規模と指数連動性を見るべき決算である。
株価への示唆
2024年9月期は、基準価額、純資産、発行済口数がそろって増えた。円建てS&P500投資としては強い期だが、その分、米国株高と円安がどこまで続くかを冷静に見る必要がある。
1557の価格は、決算短信よりも日々のS&P500、ドル円、基準価額との乖離で動く。
今期の総括
2024年9月期は、ETFとして非常に強い内容だった。純資産は46.0%増え、基準価額も34.3%上昇し、発行済口数も増加した。
ただ、好決算というより、米国株と為替が投資家に追い風だった期と見る方が近い。
来期見通し
ETFのため、企業のような業績予想はない。今後は米国株の利益成長、米金利、ドル円、国内投資家のETF需要、分配金の水準を確認したい。
総合判断
総合判断は中立である。2024年9月期は強い数字が並んだが、1557の本質はS&P500への円建て投資である。ファンド固有の成長性ではなく、米国株と為替のリスクを引き受ける商品として見るべきだ。
出典
本記事は、対象ファンドが開示した決算短信を基に作成しています。
- 「令和6年9月期 State Street SPDR S&P500 ETF決算短信」、State Street SPDR S&P500 ETF、開示日: 2024-12-16