決算サマリー
| 項目 | 2025年9月期 | 2024年9月期 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 総資産 | 106.69兆円 | 92.52兆円 | +15.3% |
| 負債 | 0.31兆円 | 0.31兆円 | 横ばい |
| 純資産 | 106.38兆円 | 92.21兆円 | +15.4% |
| 1口当たり基準価額 | 104,197.56円 | 89,769.94円 | +16.1% |
| 発行済口数 | 1,020,982千口 | 1,027,182千口 | -0.6% |
日本円換算は、1米ドル=156.38円を前提としている。1557の基準価額はS&P500の値動きだけでなく、円換算レートの影響も受ける。
定量評価
| 指標 | 2025年9月期 | 見方 |
|---|---|---|
| 主要投資資産 | 106.37兆円 | 純資産の大半を有価証券で保有 |
| 主要投資資産構成比 | 99.99% | S&P500連動ETFとしてほぼフルインベスト |
| 現金・その他資産 | 0.01兆円 | 構成比は0.01% |
| 設定口数 | 1,672,050千口 | 期中の新規設定 |
| 交換口数 | 1,678,250千口 | 設定をやや上回る交換 |
純資産は増えたが、発行済口数は小幅に減った。つまり、この期の見え方は「資金流入で膨らんだETF」というより、指数と為替の評価額が押し上げた面が大きい。
ポジティブ要因
基準価額は二桁上昇
1口当たり基準価額は前年比16.1%上昇した。S&P500連動ETFとして、米国大型株の上昇局面を円建てで取り込めた決算である。
純資産規模は100兆円台を維持
純資産は106.38兆円まで拡大した。ファンド規模、流動性、指数連動の安定性を見るうえでは、十分に大きい水準にある。
分配金は四半期ごとに継続
2025年9月期は、12月、3月、6月、9月の各基準日で分配金が示されている。円換算額は実際の支払額と一致しない場合があるが、インカムの有無を確認する材料にはなる。
リスク要因
円高局面では基準価額が押し下げられる
1557は円建てで取引できるが、実質的には米国株とドル円の組み合わせで動く。S&P500が横ばいでも、円高が進めば円建て基準価額は下がりやすい。
口数はわずかに減少
設定口数1,672,050千口に対し、交換口数は1,678,250千口だった。発行済口数は前期末比で0.6%減少しており、純資産増加だけを見て資金流入と読むのは早い。
ETF決算は企業決算とは違う
営業利益率やPERを見る対象ではない。確認すべきなのは、基準価額と市場価格の乖離、為替、分配、指数構成、費用、設定・交換である。
財務安全性
2025年9月期の総資産は106.69兆円、負債は0.31兆円、純資産は106.38兆円だった。主要投資資産の構成比は99.99%で、ファンドとしての資産構成はシンプルである。
企業の自己資本比率のような読み方ではなく、純資産の厚み、投資資産の質、1口当たり基準価額、発行済口数の推移を見る方が実務的だ。
株価への示唆
1557の市場価格は、S&P500指数、ドル円、基準価額との乖離、分配落ち、国内ETF需給で動く。通期決算の純資産増加はポジティブだが、それだけで割安とは言えない。
投資判断では、米国株のバリュエーション、為替水準、NISAなどを通じた国内投資家の需要を合わせて見る必要がある。
今期の総括
2025年9月期は、基準価額と純資産がともに大きく伸びた期だった。ただ、発行済口数は小幅減少しており、資金流入というより、指数上昇と円換算の寄与が目立つ。
1557を見るうえでは、決算短信の利益項目より、S&P500とドル円をどう見るかの方がはるかに大事になる。
来期見通し
ETFのため、企業のような売上高・営業利益予想は示されていない。今後はS&P500構成銘柄の業績、米金利、ドル円、分配水準、設定・交換の動きを確認したい。
総合判断
総合判断は中立である。2025年9月期は基準価額の上昇がはっきり出たが、1557は個別企業の成長株ではなく、S&P500への円建てアクセス手段である。強い期だったから買い、弱い期だったから売り、というより、米国株と為替をセットで見る商品だ。
出典
本記事は、対象ファンドが開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2025年9月期 State Street SPDR S&P500 ETF決算短信」、State Street SPDR S&P500 ETF、開示日: 2025-12-23