値下がりは一割でも、手元の負担は同じか
信用取引で大きな金額の株を持っていると、値下がり率だけでは損失の重さを読み違えます。保証金として差し入れた額より大きな取引をしているためです。まず金額へ直し、その後に口座の条件を重ねると、負担を追いやすくなります。
レバレッジ破綻という呼び方で一括りにしても、値下がり、担保不足、返済不能は別の出来事です。ここでは損失がどう増幅されるかに絞ります。
同じ株価でも株数が違う独自の例
現金の保証金60万円を差し入れ、架空の国内株を1,000円で1,800株買う設定です。買付額は180万円です。株価が900円になった時点の評価損は、100円の値下がりに1,800株を掛けた18万円で、最初の保証金の30%に相当します。
株価が800円なら評価損は36万円です。これは損失と当初の現金を比べただけの例で、保証金の必要額や追証発生の判定ではありません。金利、手数料、配当等は除いています。実際の規制や金融機関の条件により、この設定どおりの取引や継続ができるとは限りません。
追加の現金と、別の株を担保にする場合
現金ではなく保有株などを保証金の代わりに使う場合は、その評価方法も関わります。買った株と担保の株が同時に下がれば、取引の評価損と担保価値の低下が重なります。値下がりした銘柄だけを見ていても、口座全体の余裕は分かりません。
追加差入れの要否、期日、決済の扱いは、制度や契約、個別の規制によって異なります。取引画面の評価損と、実際に求められる現金の額は同じとは限りません。
反発を待てるという前提を置きすぎない
将来は戻るという見通しがあっても、必要な現金や期限が足りなければ、その時まで保有できない場合があります。決済した後に反発しても、それまでの支払いを取り消せません。
逆指値を置いても、想定した価格で必ず売れる保証にはなりません。急変や注文状況によって、成立価格や成立の有無が変わります。損失を計算する時は、予定価格を確定価格として扱わないことが必要です。
この例から読めるのは、株価の割合を自分の資金の割合へそのまま置き換えられないことです。株数、費用、保証金の中身、支払う期日を合わせて読むと、価格予想だけでは足りない部分が見えます。
出典
参考資料の確認日:2026年10月23日。