固定金利と変動金利の違い

住宅ローンの金利タイプは、大きく固定金利と変動金利に分かれます。

項目固定金利変動金利
金利借入時などに固定定期的に見直される
返済額読みやすい将来変わる可能性
当初金利高めになりやすい低めになりやすい
金利上昇リスク小さい大きい
家計管理しやすい見直しが必要

住宅金融支援機構や国土交通省の資料でも、変動金利は金融情勢に応じて返済途中で適用金利が変わるタイプ、固定金利は返済終了まで適用金利が確定するタイプとして整理されています。

変動金利のメリット

変動金利の最大のメリットは、当初の金利が低くなりやすいことです。

同じ借入額なら、固定金利より毎月返済額を抑えやすくなります。

メリット内容
当初返済額が低い毎月の負担を抑えやすい
繰上げ返済と相性がよい元本を早く減らせると効果が出やすい
金利が上がらなければ有利低金利が続くほど恩恵が大きい

ただし、変動金利は「安いから安心」ではありません。

返済期間中に金利が上がれば、将来の返済負担が増える可能性があります。

変動金利の注意点

変動金利で特に怖いのは、家計に余裕がないまま借入額を大きくしてしまうことです。

注意点何が起きるか
金利上昇毎月返済額や利息負担が増える
借りすぎ返済比率が高くなる
教育費との重なり支出増の時期に返済が重くなる
収入減ボーナスや残業代が減ると苦しくなる

変動金利を選ぶなら、今の返済額だけでなく、金利が1%、2%上がった場合の返済額を試算します。

「上がったら借り換えればよい」と考える人もいますが、その時に固定金利も上がっている可能性があります。

さらに、借り換えには事務手数料、保証料、登記費用、司法書士費用などがかかります。新しい団信に入り直す場合は、年齢や健康状態によって保障条件が変わることもあります。

固定金利のメリット

固定金利の強みは、返済額を読みやすいことです。

借入時点で将来の返済計画を立てやすくなります。

メリット内容
返済額が安定家計計画を立てやすい
金利上昇に強い将来の上昇を気にしにくい
精神的に楽相場や政策金利を気にしすぎずに済む

固定金利は、子どもの教育費、老後資金、転職など、将来の家計変化が読みづらい家庭に向きやすいです。

固定金利の注意点

固定金利は、当初金利が変動金利より高くなることが多いです。

そのため、低金利が続いた場合は、結果的に変動金利より総返済額が多くなる可能性があります。

注意点内容
当初返済額が高い借入可能額が下がることがある
低金利継続時に不利変動より支払利息が多くなることがある
借換え手数料将来見直す場合に費用がかかる

固定金利は「得をするため」より「不確実性を減らすため」に選ぶものです。

どちらが向いているか

判断は、金利予想ではなく家計の耐久力で考えます。

家計・性格向きやすいタイプ
返済比率が低い変動金利も検討しやすい
共働きで貯蓄余力がある変動金利も選びやすい
教育費がこれから増える固定金利も検討
収入変動が大きい固定金利寄り
金利上昇が不安で眠れない固定金利寄り
繰上げ返済できる余力がある変動金利も検討

住宅ローンは、正解を当てるゲームではありません。

外しても家計が壊れない選び方をする方が大事です。

金利上昇時の試算

変動金利を選ぶ場合は、最低でも次のシナリオを見ます。

シナリオ確認すること
今の金利現在の毎月返済額
+1%家計が耐えられるか
+2%教育費と重なっても大丈夫か
+3%売却や借換えを考える水準か

返済額が少し上がるだけで赤字になるなら、借入額そのものを見直した方がよいです。

金利タイプで悩む前に、借りすぎを避けることが先です。

変動金利の返済額見直しルールは商品によって違います。5年ルールや125%ルールがあっても、利息負担が増えると元本の減り方が遅くなる場合があります。ネット銀行などでは、一般的な説明と違うルールの商品もあるため、契約書と返済予定表で確認してください。

まとめ

2026年の住宅ローン選びでは、固定金利と変動金利のどちらが必ず得とは言えません。

変動金利は当初負担を抑えやすい一方、金利上昇リスクがあります。

固定金利は返済額を安定させやすい一方、当初負担が重くなりやすいです。

最終的には、金利予想よりも、金利が上がったときに家計が耐えられるかで判断しましょう。

参考

本記事は、公開情報に基づいた教育的・情報提供のみを目的としており、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨または勧誘するものではありません。掲載内容の正確性については万全を期しておりますが、その内容や将来の投資成果を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願い申し上げます。