分割される理由
有利な価格を出す市場に、注文全量を受けるだけの反対注文があるとは限りません。100株買いたくても、最も安いPTSの売り気配が30株なら、その30株をPTSへ、残りを次に有利な東証などへ回す方式があります。
金融庁はSORの代表的な方式として、有利な市場から順にIOC注文を出す方法と、複数市場へ分割して同時にIOC注文を出す方法を示しています。IOCは、即時に約定できた数量だけ成立させ、残りを失効させる条件です。残数量を東証へ出すなど、その後の処理は証券会社ごとに違います。
約定履歴で驚きやすい点
- 同じ注文番号に複数の市場・価格が並ぶ
- 一部約定のまま残数量が残る
- 平均約定価格と個別の約定価格が違う
- 期間指定が当日限りへ変わるなど会社固有の処理がある
複数約定でも、注文株数を超えて買われたとは限りません。個別明細の合計数量と平均価格を確認します。
注意点
分割で価格が改善しても、市場ごとの手数料体系や取引報告の表示は各社で異なります。また、薄い板へ大きな成行注文を出せば、複数価格を食い進むリスクは残ります。SORは注文数量に見合う流動性を作り出す機能ではありません。