今日の見方
7月相場の半導体株は、材料が悪いから一斉に売られているというより、これまで強く買われた銘柄ほど利益確定の対象になりやすい地合いです。AI需要そのものは強いままでも、株価が先に走った銘柄では「どこまで織り込んだか」が問われます。
レーザーテックはその典型です。EUV関連の検査装置という強い事業テーマを持つ一方、株価評価は高くなりやすい。金利が上がり、投資家がバリュエーションに敏感になると、受注の戻りが数字で見えるまで上値を追いにくくなります。
注目ニュース
1. 半導体株全体に利益確定が出やすい
6月末から7月初めにかけて、AI・半導体関連は指数を押し上げる主役でした。その反動で、短期資金は上昇率の大きい銘柄からいったん利益を確定しやすくなっています。
投資家が見る点: 半導体株が下がった時は、需要悪化なのか、単なるポジション調整なのかを分けたいところです。出来高を伴う下落が続くか、押し目で買いが戻るかを確認します。
2. TOPIXと日経平均の見え方がずれている
TOPIXは市場全体を広く見る指数で、銀行、商社、内需株などの影響も受けます。一方、日経平均は値がさ株や半導体関連の寄与度が大きく、半導体株が売られると指数の重さが目立ちます。
投資家が見る点: TOPIXが底堅くても、日経平均が重い日は、資金がグロース株からバリュー株や内需株へ移っている可能性があります。指数の強弱だけでなく、どの業種が買われているかを見ます。
3. 長期金利の上昇は高PER株の重し
国内長期金利は高い水準で推移しており、グロース株の割高感を意識させやすい環境です。金利上昇そのものが半導体需要を止めるわけではありませんが、高PER銘柄の評価倍率には圧力がかかります。
投資家が見る点: 金利上昇局面では、売上成長だけでは株価が反応しにくくなります。利益率、営業キャッシュ・フロー、受注の質、次期業績の見通しがより厳しく見られます。
4. レーザーテックは受注回復の確認待ち
レーザーテックは2026年2月の中間期業績報告で、AI投資を背景に先端半導体需要が続く一方、前期は一部顧客の投資計画見直しで受注が一時的に弱含んだと説明しています。会社側は2026年6月期下期から受注が徐々に回復するとの見方です。
投資家が見る点: 市場が見たいのは、AI需要の説明よりも実際の受注高と受注残の底打ちです。次回決算では、装置販売の回復、サービス売上の伸び、リードタイム短縮の効果を確認します。
5. 財務不安というより評価倍率の調整
レーザーテックの2026年6月期第3四半期は、売上高1,695億39百万円、営業利益781億91百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益568億23百万円でした。自己資本比率も72.5%と高く、財務体質は強い部類です。
投資家が見る点: 株価が荒いからといって、直ちに財務不安と見る必要はありません。むしろ、成長期待の高い銘柄に対して、受注回復を確認するまでPERを切り下げる動きと見る方が自然です。
確認しておきたい日程
| 日付 | 確認イベント |
|---|---|
| 2026年7月7日以降 | 半導体関連株の戻り売りと内需・金融株への資金移動 |
| 2026年7月下旬以降 | 主力半導体関連企業の決算・受注コメント |
| 2026年8月以降 | レーザーテックの通期決算と次期見通し |
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出典
- レーザーテック「業績報告」
- レーザーテック「最新IR資料」
- 日本取引所グループ「TOPIX(東証株価指数)」
- 日本銀行「金融市場調節方針」、2026年6月17日以降