今日の見方
米国株は大きく戻しましたが、東京市場には円高と先物安が残っています。半導体株がNASDAQ高を引き継げるか、自動車株がドル円157円前後をどこまで織り込むか、TOPIXと騰落銘柄数を含めて確認したい朝です。
原油安は空運、電力、化学、食品にはコスト面の支えです。ただ、原油は中東情勢で値動きが荒く、米国とイランの協議再開も確定していません。1日の下落だけでコスト前提が変わったと決めつけず、海上輸送と供給量の続報を見ます。
注目ニュース
1. CME日経先物は62,590円、現物終値を下回る
8月3日の日経平均は63,754.90円、前日比607.12円安で終了しました。TOPIXは3,960.03。午前7時28分時点のCME日経225先物は62,590円で、現物終値を約1,165円下回っています。
投資家が見る点: 前日安値62,703.47円付近で下げ止まるか、TOPIXと騰落銘柄数まで売りが広がるかを確認します。先物の寄り前水準だけで日中の方向を決めつけにくい局面です。
2. 米国株は反発、NASDAQは2.13%高
8月3日の米国市場は、ダウが1.32%高、S&P500が1.48%高、NASDAQ総合が2.13%高で終了しました。原油安と米長期金利の低下が株式市場を支えました。
投資家が見る点: 日本の半導体・AI関連には買い戻し材料ですが、円高と先物安が同時にあります。米ハイテク株高だけでなく、寄り付き後の売買代金と安値切り上げを見ます。
3. 日米が協調介入を確認、ドル円は157円前後
日本と米国は、円を支えるため協調して為替市場へ介入したことを確認しました。ドル円は8月4日朝に157円前後で推移し、介入前の163円台から円高方向へ動いています。
投資家が見る点: 自動車、機械、電機は会社の想定為替レート、海外生産比率、為替予約で影響が異なります。介入額の推計より、当局発表と円相場の定着度を優先します。
4. Brent原油は83.77ドル、4.7%安
8月3日のBrent原油先物は83.77ドルと4.7%下落しました。米国がイランへの追加攻撃を見送る姿勢を示したことが、供給不安の後退につながりました。
投資家が見る点: JAL、ANA HD、電力、化学、食品には燃料・原料コストの低下要因です。石油、資源、総合商社では市況下落が重荷となり得るため、決算と商品市況を分けて見ます。
5. 三菱UFJ FG、1Q利益が大幅増
三菱UFJ FG(8306)の2027年3月期第1四半期は、経常収益3兆9,075億円、経常利益1兆1,179億円、親会社株主に帰属する四半期純利益8,094億円でした。純利益目標2兆7,000億円と年間配当予想96円は据え置きです。
投資家が見る点: 金利上昇メリットだけでなく、資金利益、手数料、与信費用、債券損益の質を確認します。利益が強くても、市場期待が高ければ株価反応が限られることがあります。
6. 商社決算と大型自社株買いを確認
三菱商事(8058)は1Q純利益2,985億円、丸紅(8002)は1,864億円、伊藤忠商事(8001)は3,036億円でした。伊藤忠は上限3,000億円、丸紅は上限1,000億円の自己株式取得枠も公表しています。
投資家が見る点: 還元策は需給の支えですが、取得方法と実際の市場買付額を確認します。原油安の影響は資源・非資源の構成で異なり、商社株を一括りにはできません。
7. 三洋貿易、500株以上の株主優待を新設
三洋貿易(3176)は8月3日、2026年9月末基準分から株主優待を導入すると発表しました。500株以上の株主へ、保有株数に応じて2,000~20,000ポイントを進呈します。
投資家が見る点: 最低基準は500株で、一般的な1単元より必要株数が多い制度です。優待額だけでなく投資金額、株価変動、ポイントの交換条件を合わせて確認します。
8. エブリー(607A)が東証グロースへ上場
エブリー(607A)は8月4日、東証グロースへ上場します。公開価格は230円、公募110万5,300株に対して売出481万5,100株、オーバーアロットメントは最大88万8,000株です。
投資家が見る点: 「デリッシュキッチン」の知名度だけでなく、売出し中心の需給と初値後の売買を見ます。黒字化の持続性、広告・リテールメディアの成長も継続確認事項です。
確認しておきたい日程
| 日付・時刻 | 確認事項 |
|---|---|
| 2026年8月4日 | エブリー(607A)が東証グロースへ上場 |
| 2026年8月4日 | トヨタ自動車が2027年3月期第1四半期決算を発表予定 |
| 2026年8月4日 13:30 | 三菱重工業が2026年度第1四半期決算を発表予定 |
| 2026年8月4日 15:30 | 日本製鉄が2026年度第1四半期決算を発表予定 |
| 2026年8月28日 19:00 | 財務省が外国為替平衡操作の月次実績を公表予定 |
関連ページ
- 日本株朝刊:8/3 注目8件|円買い介入報道と原油急落
- 円安是正へ日米が協調姿勢か|為替政策の確認点
- 三菱商事(8058)2027年3月期1Q決算
- 丸紅(8002)2027年3月期1Q決算
- 伊藤忠商事(8001)2027年3月期1Q決算
- 三洋貿易(3176)が株主優待を新設
- エブリー(607A)IPOニュース
- 2026年IPO一覧
出典
- 市場データは2026年8月4日午前7時28分までの取引所・情報ベンダー表示に基づく
- 日経平均プロフィル「ヒストリカルデータ」
- 財務省「外国為替平衡操作の実施状況」
- 日本銀行「外国為替市況(日次)」
- CME Group「Nikkei 225 Futures」
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ「決算情報」
- 伊藤忠商事「IR情報」
- 丸紅「IR投資家情報」
- 三洋貿易「IR情報」
- JPX「新規上場会社情報」
- トヨタ自動車「投資家情報」
- 三菱重工業「IR情報」
- 日本製鉄「IRカレンダー」
※速報値や決算予定は変更される場合があります。為替・原油・株価は短時間で大きく動くことがあります。