今日の見方
金曜日の日経平均は4.03%高でしたが、東証プライムでは値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回りました。半導体など一部の値がさ株が指数を押し上げた色が強く、週明けはTOPIXと騰落銘柄数が追随するかを見たいところです。
もう一つは円高と原油安の組み合わせです。輸出企業には為替換算の逆風となる一方、燃料や輸入原料を使う企業にはコスト面の支えとなり得ます。ただ、短時間で相場が大きく動いているため、寄り付きの方向だけで材料の織り込みを判断しにくい朝です。
注目ニュース
1. 朝の先物は現物終値を下回る
7月31日の日経平均は64,362.02円、前日比2,494.59円高で終了しました。大阪夜間の日経225先物は62,950円、8月3日午前7時29分の先物CFD参考値は63,377.5円です。
投資家が見る点: 63,000円台を保てるかだけでなく、TOPIX、値上がり銘柄数、売買代金を確認します。半導体の利益確定にとどまるのか、幅広い銘柄へ売りが広がるのかを分けます。
2. 日米の円買い介入は公式確認待ち
週末には、日本と米国が円買いに動き、日本側が8月3日に説明するとの報道が出ました。午前7時30分時点のドル円は157円前後ですが、共同介入の実施主体、金額、今後の方針は当局発表で確認できていません。
投資家が見る点: 重要なのは特定の為替水準を「防衛線」と決めることではなく、当局の公式説明と行動の継続性です。輸出株は会社想定レート、海外生産比率、為替予約を銘柄ごとに確認します。
3. 原油は6%超下落、OPECプラスは増産へ
8月3日朝のWTIは79ドル台、北海ブレントは82ドル台まで下落しました。米国とイランの緊張緩和観測に加え、OPECプラスが9月から日量約18万8,000バレルの生産枠拡大を決めたことが重なっています。
投資家が見る点: 空運、電力、化学、食品には燃料・原料コストの低下要因、石油・資源株には販売価格低下の要因となり得ます。実際の増産量、ホルムズ海峡の輸送正常化、各社のヘッジ条件を確認します。
4. 米国株は上昇、SOXは0.07%高
7月31日の米国市場は、S&P500が0.70%高、NASDAQ総合が1.00%高でした。Amazonは決算後に15%超上昇した一方、Appleは7%超下落し、SOX指数は0.07%高にとどまりました。
投資家が見る点: 米ハイテク株は全面高ではありません。日本の半導体株では金曜日の急騰後も買いが続くか、電子部品株ではApple安と円高の影響がどの程度織り込まれるかを見ます。
5. キオクシアは決算、自社株買い、株式分割
キオクシアHD(285A)の2027年3月期第1四半期は、売上収益1兆7,671億円、営業利益1兆2,700億円でした。上限3,000万株・8,000億円の自己株式取得枠と、10月1日付の1株3株の株式分割も公表しています。
投資家が見る点: 強い決算と需給改善策がそろう一方、7月31日の株価はすでに大幅上昇しています。NAND価格、AI向けSSD需要、為替前提に加え、実際の自己株式取得ペースを確認します。
6. 日銀は政策金利1.0%を維持
日銀は7月30・31日の金融政策決定会合で、無担保コール翌日物金利を1.0%程度で推移させる方針を維持しました。物価と為替の変動が大きいなか、次の政策変更時期をめぐる見方は割れやすくなっています。
投資家が見る点: 銀行株は金利上昇だけでなく、預金金利、債券損益、信用コストも見られます。円高によって追加利上げ観測がどう変わるか、国内長期金利と銀行株の反応を合わせて確認します。
7. MUFG、商社など大型決算が続く
JPXの8月3日開示予定分には、三菱UFJ FG(8306)や三菱商事(8058)などが含まれます。銀行では資金利益と与信費用、商社では資源価格、非資源利益、株主還元が主な確認項目です。
投資家が見る点: 決算予定は変更される場合があります。発表時刻を各社IRで確認し、実績だけでなく通期予想、配当、自社株買い、為替・資源価格の前提を見ます。
8. エブリーは8月4日に上場予定
エブリー(607A)は8月4日に東証グロースへ上場予定です。公開価格は230円、公募110万5,300株、売出481万5,100株、オーバーアロットメントは最大88万8,000株です。
投資家が見る点: 売出株数が公募株数を上回るため、動画メディアやリテールメディアの成長性だけでなく、公開株数と初値需給を確認します。上場初日の成行注文規制にも注意が必要です。
確認しておきたい日程
| 日付・時刻 | 確認事項 |
|---|---|
| 2026年8月3日 | 日本当局による為替介入・日米協調をめぐる公式説明の有無 |
| 2026年8月3日 | 三菱UFJ FG、三菱商事などの決算発表予定 |
| 2026年8月4日 | エブリー(607A)が東証グロースへ上場予定 |
| 2026年8月10日 | 日銀が7月会合の「主な意見」を公表予定 |
| 2026年8月28日 | 財務省が外国為替平衡操作の月次実績を公表予定 |
関連ページ
- 円安是正へ日米が協調姿勢か|為替政策の確認点
- 週明け日本株:8/3 注目5件|大型決算と株主還元
- キオクシアHD(285A)1Q決算、営業益1兆2700億円
- 日銀、政策金利1.0%を据え置き
- エブリー(607A)IPOニュース
- 2026年IPO一覧
出典
- 市場データは2026年8月3日午前7時30分までの取引所・情報ベンダー表示に基づく
- 日経平均プロフィル「ヒストリカルデータ」
- 日本銀行「外国為替市況(日次)」
- 財務省「外国為替平衡操作の実施状況」
- OPEC「Press Releases」
- Nasdaq「PHLX Semiconductor Sector Index」
- キオクシアホールディングス「IRニュース」
- 日本銀行「金融政策に関する決定事項等 2026年」
- JPX「決算発表予定日」
- JPX「新規上場会社情報」
※日米の共同介入と介入額は、2026年8月3日午前7時30分時点で公式確認前です。速報値や決算予定は変更される場合があります。